第7章 一人目
「おい、点火だ!!急げ!!」
「え……は…はいっ!!」
ゾロは女の人に点火を頼み、大砲を撃つんだなぁと察した私は耳をふさいで丸くなる。いやぁ、爆音だろ絶対。耳塞いどかないと鼓膜破れるって。
ドゥン!!!
爆音と共に建物が半壊してしまった。凄い威力だ、えっーと、バギー玉!
「今のうちだ…!ところでお前誰だ。」
「私…泥棒よ。」
「泥棒?」
「そいつはうちの航海士だ。」
「バッカじゃないのまだ言ってんの!?そんな事言う暇あったら自分がその檻から出る方法を考えたら!?」
「あー、そりゃそうだ。そうする。」
「いや問題ない。てめぇは檻の中にいろ!!」
そうしてゾロはルフィの檻を持ち上げようとした。いやいやなにやってんの!?さっきナイフで刺されたところから血が吹き出してるし!
「おいゾロいいよ!腹わた飛び出るぞ。」
「飛び出たらしまえばいい!!」
「ひいいい!!痛い痛い痛い!!」
「何でそこまで…!!」
「おれはおれのやりてぇ様にやる!口出しすんじゃねぇっ!!」
ったく、脳筋野郎め。しばらく立てなくなってもしらないからね。とりあえずこのバギー玉で予測してなかった煙幕が出たことが幸いだろうか。バギーに気づかれずに脱出することができたのだ。っていっても、となりの家の屋根に隠れているだけだが。
「くそっ、この檻さえ開けば!!開けば!!」
「厄介なモンに巻き込まれちまった…!だが一度やりあったからには決着をつけなきゃな!」
「鍵も…渡してもらわなきゃ。檻の中の船長だなんて嫌すぎる。」