第52章 決闘
ゾロのツッコミもこれで3回目だ。本当にチョッパーは純粋なんだから…ルフィでも騙せないウソをなんの疑いもなく信じる。こんな状況なのについ笑いそうになった。
「“ゴムゴムの”!!!」
「ウ…ゲホ、」
「ウソップ!!!」
「うわ〜〜〜〜〜〜!!ほら!!もうやっぱり体がー!!!」
ルフィが攻撃をしようと動いたとき、ウソップが大きく前のめりに倒れた。口を抑えた手には大量の血がついている。それを見たルフィは一瞬躊躇いスピードが落ちた。
「“必殺ケチャップ星”!!!何だ、敵に同情か!!?“閃光貝(フラッシュダイアル)”!!!」
あの大量の血はケチャップ?さすがウソップ、戦闘でも嘘をつくなんて。そしてやっぱりウソップは空島で手に入れたダイアルを使ってきた。フラッシュダイアル…至近距離で放たれてルフィは目がくらんだ。
「“必殺卵星”!!!“星”!!!」
「あう!!!うわっ!!!くせェっ!!腐ってる、くそっ!!!この野郎、マジメにやれェ!!!」
ルフィに連続で腐った卵をぶつける。これがなんの効果になるのかは分からないけど…やっぱり…ウソップも私と一緒で人を殺せない戦い方をする。
「ばかばかしいか!?大マジだぞルフィ…!!これが!!おれの戦闘だ!!!!ホラ、そんな大口開けてると火傷すんぞ!!!“必殺タバスコ星”!!!」
「うぷ!!!辛ェ〜〜〜〜〜っ!!!」
「のたうち回るのも気をつけろよ。足下はすでに“まきびし地獄”だ!!!」
「……!!?うわああ!!!痛ェっ!!!」
あの辛さより痛さに特化してるようなタバスコをルフィの口の中にパチンコで入れこむ。さすが狙撃手、あんな狭い中によく入れられるよね。そしてバランスを崩したルフィが倒れた地面にはまきびしが転がっていた。
「ウソップのペースだ……!!!」
「ルフィ!!お前を倒してメリー号は貰っていく!!!どんな手を使ってもな!!!」
「ウゥッ…!!!ゲホ!!!ゲホ!!!ハァ…!!!くせェし辛ェし…!!痛ェ…」
「言ったろ、おれはお前に効かねェ攻撃はしねェぞ!!!一瞬もスキは与えねェ!!!“必殺”…“手裏剣流星群”!!!!」
え、待って…ウソップ手裏剣なんてもの持ってたっけ?というか、 本当に小物類でルフィに対抗しようとするんだね。ルフィはギリギリで手裏剣を避ける。ただ避けただけでは煙はそんなにたたないのに…