第52章 決闘
「ハァ……!!え?煙!?」
「ハァ…ハァ…………!!!“風貝(ブレスダイアル)”だ!!卵のせいで匂いに気づかなかっただろ、そこにガスが充満してるなんて。」
「ガス、」
「まさか……!!」
「悪ィな!!くらえ!!!“火炎星”!!!!」
ブレスダイアル…空島でホトリかコトリか忘れたが、おならを貯めるという変な使い方をしてたあれだ。やっぱりウソップは頭の回転が早い。ガスを貝に貯めることで、放った炎に引火させる。…いや、おならもそうだったな。とにかく大爆発を起こしたのは間違いない。
「うわああ!!!」
「何て爆発だ!!!」
「ルフィ、ウソップ…………!!」
規模の大きい爆発で、船もかなり揺れた。目の前で爆発されたルフィは無事だろうか。というか、大怪我したウソップも爆風で飛ばされていないだろうか。
「いやだ、こんなの…」
「ルフィ〜〜!!ウソップ〜〜〜!!!」
凄い煙だ。しばらくして煙がなくなり景色がクリアになってくる。私だって嫌だよ、まだ仲良く肩を取り合ってるルフィとウソップが鮮明に浮かぶのだ。
「“ゴムゴムの”!!!“銃乱打(ガトリング)”!!!」
「“必殺”…“炸裂サボテン星”!!!」
ルフィのガトリングにウソップの弾が放たれる。ルフィの拳がウソップの弾に当たったらしく、弾からは無数のサボテンの針が炸裂した。ルフィがサボテンの針に油断して技が途切れ倒れた。
「“三連火薬星”!!!」
「うあ!!“ゴムゴムの”…“銃(ピストル)”!!!」
倒れたルフィ目掛けて火薬星を放つが、ルフィはコロコロと転がって見事ウソップの攻撃を避けきっている。さすがルフィ、動きも体も柔軟である。そしてルフィの一発がウソップに入った。そして連続攻撃。
「“バズーカ”…」
「“貝(ダイアル)”だ。貰ったぞ…お前の衝撃。」
渾身の一撃は、ウソップのお腹に直撃した…はずだった。そこにはインパクトダイアルが構えられていた。ルフィのバズーカの威力がダイアルに吸い込まれていった。そしてウソップはダイアルをルフィの顔に向かって放った。