第50章 船大工職人
「あ!でもとにかくあなたがアイスバーグさんね!」
「ココロバーさんか。『ふねみてやんなよ』」
「ええっ!!?」
ナミがココロさんの手紙をアイスバーグさんに渡した。しかし手紙を読んでからビリビリと破いてしまった。何かだめだったんだろうか、私達は焦った。
「ねぇお願い船直して!!お金なら払えるのよ!!?」
「もう航海でボロボロなんだメリー号は!!!頼むおっさん!!!」
「気に触ったならごめんなさい!!でも直して貰わないと私達…」
「いいよ。」
「軽っ、いいのかよっ!!!」
私もあまりの軽さに少し拍子抜けしてしまった。必死に説得しようとした私達がバカみたいじゃないか。でも結構簡単にオッケーくれるのね。
「じゃ、何で破くんだっ!!!」
「キスマークが不快だった。ココロバーさんとは昔からの飲み仲間でよ……ンマー!!とはいえすでにカクが船を査定に行ってんだ。話は進んでる。どうせ今日は退屈な日だ。工場を案内しようか。」
「仕事をキャンセルした男の態度か。」
鼻ほじって何の責任も感じてない顔をしてる。でも工場内を案内してくれるのは有り難い。一流の船大工職人達の見学をさせてもらうなんて…何て贅沢な。
「ありがとうございます。」
「よーーし!!じゃ行こう、造船工場。」
私達は歩き出したアイスバーグさんの後についていこうと歩き出した。しかし、後ろに異変を感じて振り返る。
「あ、バレた急げ!!!」
「えっ、何!!?」
「おい待てェ!!!誰だてめェら!!!ドロボー!!!金返せェェ!!!1億ベリー〜〜!!!」
「あっ、バカっ!!!」
変な格好をした男の人達が、ウソップのスーツケースを開けて物色してたのだ。そしてそのまま用意してたヤガラブルに乗り込み逃げ出した
「待てェ!!!待ってくれーーーー!!!」
「うひゃ〜!!1億もあるらしいぜ!!!ありがとよーー、兄ちゃん!!!」
咄嗟に私はそのまま氷を出して追いつこうと走った。しかし私は忘れてたのだ…能力を出せないことに。そのままの勢いで海に落ちる。