第50章 船大工職人
「戻ってきたぞ。造船所の入り口!!」
「よかった、さっきの人だかりは消えてる。」
「とにかく探そうか、その……」
「“アイスバーグ”さん。」
「何者なんだろうな。中に入っていいのかな。」
ドックには番号が書いてある大きな扉があり、それ以外は簡単な柵がある。柵があるってことは一応入っちゃだめってことだろうし…勝手に大工の聖域に土足は失礼だと思うし。
「おじゃまします!!!」
「ルフィ!!」
何も気にしないでまた入ろうとしたルフィを引っぱる。挨拶するのは結構だけど、それ以前に入っちゃ駄目とかわからないの?
「おっと待つんじゃ。他所者じゃな?」
「ん?」
「とりあえず外で話そう。工場内は関係者以外立入禁止じゃぞ。あ〜〜〜…どっこいしょ。このドックに用か?」
入ろうとした途端、中から誰かが来た。一瞬で来たからびっくりしたわ。船大工さんかな?やっぱり勝手に入っちゃ駄目だったんだ。ルフィ含めてみんな何か反応がおかしいことに気づいた。
「ああ…ウソップか。」
「おれはここにいるぞ!!ルフィ!!!」
「そうよこの人四角いわ。」
あぁ、ウソップと似てるから固まってたのか。確かにこの船大工さん、鼻が長い。だけど似てるのは鼻の長さだけで…しかもナミの言うとおり四角い鼻をしてるし。えー、でも見間違えたりはしないでしょ…
「そうだ、あの…アイスバーグさんに会わせてほしいのっ!!」
「そう。シフト駅(ステーション)のココロばーさんの紹介じゃな。」
ナミがココロさんから貰った紹介状を渡す。何だ、知り合いか。それとも結構有名な人だったりして。
「ええ??お前、おっさんか??」
「ワシャ23じゃ。」
「“23じゃ”て、じいさんみてェな話し方だぞ。」
「ワハハハ、よう言われるわい。」
ワンピースのキャラって特徴的な笑い方や語尾の人多いよね。まぁそれが魅力の1つでもあるんだけど。