第50章 船大工職人
「ニー。」
「あ、ごめんね。はいどーぞ。」
私達だけ水水肉を堪能してしまった。怒ったヤガラちゃんに、もう1つの水水肉を食べさせてあげる。これが好物だなんて…贅沢だなぁ、なんて思ってはいけないだろうか。
「さて…いよいよ“造船島”へ入るわよ、“水門エレベーター”で。」
「“水門エレベーター”?」
「あの塔みたいなのがそうよ。」
私が水水肉を味わって食べ終わった時、ナミが話した。私が水水肉1個にかける時間より、ルフィの8つ食べ終わる方が早いってどういうことなんだろうか。目の前にはいつの間にか商店街を抜け、大きな建物がある。
「お入り下さい。エレベーターは“造船島”。造船工場及びウォーターセブン中心街へまいります。門の中へお急ぎ下さい。閉門1分前です。」
「中で何が始まるんだ?」
「成程。“水門エレベーター”か…!!」
アナウンスをしてるお姉さんが叫んでいる。周りの人たちはその塔に入っていった。私達もならってそこに入る。私達が入った側のドアが閉まったら、水がこの塔の中に溜まって上に上がってくってわけか。水を上手く使ってるな…
「おーー、水門がしまった。おーー、上がってく。上がってくぞ。おお〜!!面白ェな〜ウォーターセブン!!」
「水で何でもやっちゃうのね!!」
「着いたーーっ!!!ここが世界一の造船所!!!“ウォーターセブン”の『中心街』!!!」
「ここは陸の方が多いな、さすがに。」
遠くに見えてた造船ドックも番号が見えるところまで来た。あの大きい噴水もさらにでかくなった。町も下より多く広がってる気がする。
「巨大だなー、色々〜!!!」
「こんなでっかい町初めて見た!!!」
ちょっと中心街に入ったところで1番ドックに人だかりができてるのがみえる。何だろ…
「何だあの人だかり………!!」
「造船所見てんじゃねェか?」
「行ってみよう!!行けヤガラ!!」
1番ドックには住人が野次馬をしていた。みんなが造船所を覗こうとしている。何かやってるんだろうか…ヤガラちゃんから降りて人に聞いてみる。