第50章 船大工職人
「まーそう急ぐなよ。せっかくだから水路散歩しよう。」
「今度は下りだーー!!!」
楽観的に考えてる2人は楽しそうだ。屋根の上に走ってた水路は下りとなる。すると、とても賑わっている声が聞こえた。これは……
「……あれ?商店街じゃない?」
「本当だ……もしかして今の…近道だったの?すごい!!賢いのねこのコ達!!」
「うひゃーー、賑やかになってきたぞ〜〜〜〜っ!!おい見ろ、でっけェ“ブル”だ!!」
目の前には、確かに私達が乗ってるヤガラブルより数倍大きいヤガラブルがど真ん中を泳いでいた。なるほど…大勢用には大きいヤガラブルがいるんだな。
「「食われそうだ。」」
「ん?何だ?ありゃ。」
「仮面してるね…」
「へ〜〜〜、綺麗っ。豪華ね。」
「パーティーでもあんのか。」
キングヤガラブルに乗ってる人達は、みんな仮面を被っていた。仮面舞踏会とか何かか…?
「ニ〜〜〜!!」
「ん?どうしたの?」
「わっ!!おい、どこ行くんだ!!」
突然目を輝かせたヤガラちゃんが、スピードを出して走り出した。こんな狭いところでそんなスピード出したら……しかし走ったのは一瞬で。ついた先はお店。
「いらっしゃい!!何にしようか。」
「ニー!!」
「なんだ、ハラへったのかっ!!」
よく見ると、そこのお店はお肉を売ってるようだ。水に浸ってる、とても柔らかそうなお肉だ。
「ヤガラは“水水肉”が大好物さ。人間の食べ物だけどね。」
「水水?じゃ、それ10コ!!」
「えっ、」
そのとりあえず美味しそうなのいっぱい買おうとするのやめない?お金誰が払うと思ってんのさ…私はルフィに2個私に譲ること、と交渉した。お味は………
「や〜〜…わ〜〜…ら〜〜…け〜〜〜〜…っ!!!んめェ!!!」
「んん……っ!!溶けるぅぅ〜〜…!!」
頬を震わす柔らかさだ。こんな柔らかいお肉食べたことない。普通に水付けただけだったらこんな美味しさ引き出せない。どうやってこれつくってんだろ…