第49章 ウォーターセブン
「副船長さんがいつも身につけていた宝石と、何か関係がある?」
「あ〜………まぁ、」
「まったく!!あんたが隠し事をしてることくらい誰だって分かるわよ。さすがルフィの妹ね、分かりやすいったら!!」
うっ、と顰めっ面してしまうのも仕方が無い。女性組み、強い…でも無理して言わなくてもいいって言う感じが好き。多分この状況だと言わないといけない時ってのは必ずくる。でもまだ言わない方がいいと思うんだ。だから、もう少し待ってて。
「ごめんね。」
仕方ないわね、って笑うナミに申し訳無さが募る。そのとき、船が大きく傾いた。危ない、勢いでそのまま前転するところだった。誰かがいきなり進路を変えたんだ。
「こら!!あんた達何勝手に進路変えてんのよ!!!」
「それがおい、聞いてくれよナミ!!!でっけェ体中ケガしたカエルを見つけたんだ。おれ達は是非それを丸焼きで食いてェんだよ!!!」
「「食うのかよっ!!!」」
ナミと一緒に外へ様子を見に行くと、ルフィ達が協力をしてオールを漕いでいた。あのゾロまでもだ。でも目的は一緒じゃないっぽいぞ。というか、カエル?
「ん?あれは…………灯台……!?どうしてあんなところに灯台なんて…誰かいるのかしら…」
「どうした、島が見えたのか!?」
「ううん、灯台があるの!別に記録指針(ログポース)が指す場所じゃないわ。」
灯台か。こんな海のど真ん中で?灯台って島と隣接してるもんじゃないの?と思い、目を凝らして見ると……確かに灯台があった。でもその前に、ルフィたちが言ってたカエルってあのカエルのことだよね。クロールしてるんだけど、カエルが!!
「カエルは!?カエルの方向指示してくれ!!」
「いやよ!!!」
「カエルも灯台を目指してるわよ。」
「カエルはまず白ワインでぬめりを消し、小麦粉をまぶしてカラッとフリート。」
「ちょっとロビン!!サンジ君!!」
カエル料理…確かにあるって知ってるけど、食べたことないんだよね。どんなカエルかにもよる、と思い船の前を泳ぐカエルを見ると…え、待ってあのカエルチョンマゲしてない?というかクロールしてない?頭の中にいっぱいはてなマークが飛んだ。