第49章 ウォーターセブン
「でも無理しないでロビン。ゆっくり休んでていいのよ。だいたい同じ目にあったコイツがピンピンしてるから、気兼ねしちゃうでしょうけど。」
ナミは騒がしいルフィの頬をいっぱいに伸ばして言った。ナミにこういう風に触られている時は大人しくしてるんだな……やっぱり怖いからか?
「ロビンちゃん、何か…体のあったまるもん作ろうか!!食欲はあるか?」
「………………じゃあ、コーヒーを頂ける?」
「喜んでーーーーーー♡」
食欲はまだないみたいだ。でもサンジは気にした様子もなく、むしろ頼んでくれただけでもとても嬉しそうだ。
「なまえちゃんも何かいるかい?」
「え?いや……私は別に。」
「そうだ、パイユ!!作ったんだ、是非おやつに。」
「あ、ありがとう……」
お茶を貰いにキッチンに入ったら、サンジに尋ねられた。特にお腹も空いてないし、いらなかったんだけど……サンジにお皿を渡されたら受け取らないわけにはいかない。だってサンジの作ったものは全部美味しいって分かってるから。お皿を持って女部屋に1回戻る。ナミもロビンもそこにいた。
「……わっ、美味しい!」
「なまえも貰ったのね、パイユ。」
「うん。パイユって何?」
「じゃがいもよ。」
ジャガイモのパイユか。あれ、ちょっとチーズも入ってる。サクサクしてて美味しい。ジャガイモってお腹いっぱいになるイメージなんだけど、これはいくらでも入りそうな気がする。
「よかった。」
「うん?」
サクサクとパイユを食べ続けてると、ナミが嬉しそうな顔で見てきた。さっきナミもパイユ食べてなかったっけ?まだ食べたりなかった?
「あんた最近元気なかったから。」
「えっ…」
「最初、ルフィとロビンがあんなんなっちゃって不安になってたのかなって思ってたのよ。でも違うんでしょ?」
図星だった。私はここ最近ルフィ達が回復するのと反比例してよく考え込むようになった。これから先どうやって戦っていくか、青キジと再度出会ったときどうやって奪い戻すか。でも、それと同時に前向きにも考えられるようになってる。例えば武器を強化するとか。