第49章 ウォーターセブン
「おい、どこ行くんだなまえ!!ロビンは!!?」
「ごめんっ!!」
一生懸命お水かけてるウソップには悪いけど、ルフィの援護しに行かなくちゃ。ロビンは任せた、と心の中で思いながら外に出る。サンジとゾロの氷を溶かすために戻ってきたのか。そのままみんなの頭上を滑って、さっきいたところへ戻る。
「そういう事なんだ!!モンキー・D・ルフィ!!」
ヤバイ、さっきいた場所に着いたと思ったら何か凍ってるルフィがいた。ロビンと全く同じ状況になってる。しかし、足で割ろうとしているのか、大きく足を振りかぶっている。
「待って、やめて!!!」
そのままのスピードで青キジに突っ込む。ルフィを回収し離れる。やっぱり、さすがのルフィでも青キジを倒すことは無理だったのか。
「あらら、来ちゃったのかお嬢ちゃん。」
来ちゃうに決まってんでしょ、船長置いて逃げられないもん。それと、何で私はお嬢ちゃんなんだよ。ナミにはお姉ちゃんっつってたのに!
「まぁ……命を絶つのは造作もねェが……借りがある。これでクロコダイル討伐の件…チャラにして貰おうじゃないの。それと…あァ……まァいいや、スモーカーのバカの話は…」
見逃して…もらえたのか?どうも攻撃してくる様子がない。クロコダイル…どっちにしろ、クロコダイルは悪い事をしてたわけで、本来だったら海軍が始末しないといけないことだったもんね。
「安心しちゃダメだぜ、お嬢ちゃん。話はまだ終わってない。」
「え………?」
「ニコ・ロビンを船に運ぶとき、氷の能力使ってただろ。」
ヤバイ、これはヤバイぞ。あの時は、ロビンを早く氷漬けから開放させてあげないと死んじゃう、と思って必死だったのだ。ナミが時間を稼いでくれてたとはいえ、見られていたのか。
「悪魔の実の能力は2つと存在はしない。……じゃあ何でお嬢ちゃんが、おれと同じ能力を持ってるか。まァ分かってるでしょ、自分でも。」
「…………どうしたいの。」
「こいつらを見逃せても、お嬢ちゃんだけは見逃せないなぁ………上に怒られちまう。なぁ、異世界人。」
「…………、」
ぐわっ、と青キジが来たと思ったら首にちっ、という痛みを感じた。慌てて離れると、首からは少しの血が出ていた。何をした?