第49章 ウォーターセブン
「なまえ!!ロビンの様子はどうだ!?」
「あ……一応全部水にしてるけど、まだ溶ける様子は…」
「桶!!桶使おう!!」
2人が酷く慌てた様子で風呂場に駆け込んできた。仲間の命が掛かってるから、焦るのは分かるけど…私、焦ったら失敗するタイプだから逆に冷静でいることが多い。
「息……!!なんてできねェよな、」
「仮死状態にあると思うんだ。」
「急がねェと死ぬんじゃねェか!!?」
「でも急にあっためたら!!割れちゃうし………………!!熱は体内から取り戻さなきゃ!!」
3人で桶を持って、湯船に張った水をロビンにかける。そっか、お湯じゃなくて水にしてたのは氷が割れないためか。考えてなかった。明らかにチョッパーよりウソップの方が焦ってるし、そんなに焦られるとこっちまで焦ってくる。
「いいのか!?これで本当に…」
「わからねェ、でも…!!こうするしか…!!」
「わからねェで済むか!!ロビンの命が賭かってんだぞ!!!」
「だけどおれ!!!こんなに!!!全身凍っちゃった人間見た事ねェもんっ!!!青キジは…そりゃ…まだ生きてるって言ったけど、おれにはそっちの方が不思議なくらいで…!!!」
「泣き事言うな!!お前にどうしようもなきゃもう誰にもロビンを救えやしねェんだぞ!!!お前はこの船の船医なんだぞ!!!」
「2人共喧嘩しないで!!!不安になるのはみんな一緒なんだよ!!!」
どんどんヒートアップしてく2人より、大きな声を出して叱咤した。興奮するのもわかる、だけど言い合ったってロビンが助かることはないし何よりイライラする。そのまま動きは止めず、2人は押し黙る。その時…
「チョッパー!!!」
ナミの声がした。帰ってきたみたいだ。よくまぁ青キジから逃げられたな。チョッパーは外に出ていったが、私達は手を止めずに水をかけつづける。
「ああっ!!!え!!?何で!?お前達っ!!?3人か!?」
3人?…ということは、ルフィだけいないのかな。青キジ相手に一騎打ちとか申し込んだんじゃないだろうな。いくらルフィでも青キジとじゃ無理だよ。