第48章 大将青キジ
「懸賞金の額は何も、そいつの強さだけを表すものじゃない。政府に及ぼす“危険度”を示す数値でもある。だからこそお前は8歳という幼さで賞金首になった。子供ながらにうまく生きてきたもんだ。裏切っては逃げ延びて……………取り入っては利用して……………そのシリの軽さで裏社会を生き延びてきたお前が、次に選んだ隠れ家がこの一味というわけか。」
そうか、麦わらの一味に入るとき、8歳で賞金首になったって言ってたな。考古学者だから?確か…クロコダイルもポーネグリフを探してて、それでパートナーになったんだったよね。
「おいてめェ聞いてりゃ感に触る言い方すんじゃねェか!!!ロビンちゃんに何の恨みがあるってんだ!!!」
「やめろサンジ!!!」
「別に恨みはねェよ…因縁があるとすりゃあ…一度取り逃しちまった事くらいか…昔の話だ。お前達にもその内わかる。厄介な女を抱え込んだと後悔する日もそう遠くはねェさ。それが証拠に…今日までニコ・ロビンの関わった組織は、全て壊滅している。その女1人を除いて、だ。何故かねぇニコ・ロビン。」
昔の話って、やけに主張するなこいつ。確かにロビンは私達と比べて年離れてるけど。離れてるけど、仲間に年齢関係ないもんね。ロビンが何者だろうとも、きっとルフィは気にしないでしょ。
「やめろお前!!!昔は関係ねェ!!!」
「成程…うまく一味に馴染んでるな。」
「何が言いたいの!!?私を捕まえたいのならそうすればいい!!!“三十輪咲き(トレインタフルール)”!!!」
ロビンが声を荒げて青キジへ攻撃を仕掛けた。青キジの体から、無数のロビンの手が咲いた。久しぶりにロビンの技みたな…
「ロビ〜〜〜〜〜〜〜ン!!!やめろォ!!!」
「あららら……………少し喋り過ぎたかな。残念、もう少し利口な女だと買い被ってた…」
「“クラッチ”!!!」
足と腰と、顔をもって海老反りにさせ関節技を決めた。しっかりと青キジの腰が折れたと思ったが…折ったところから粉々に白く欠けていった。自身を氷にしたんだ…折ったというより、割れた。