第48章 大将青キジ
「うわーーーーー!!!死んだーーーー!!!」
「いや……無理だ…!!!おいみんな逃げるぞ!!!逃げよう!!!」
早速ウソップが逃げ腰になる。でも、相手が海軍大将となると逃げる事が利口な判断だと思える。それに、私も海軍大将が相手だと攻撃を仕掛けられない。能力が海軍にバレたら駄目だって、シャンクスと約束したから。
「んあァ〜…ひどい事するじゃないの……」
「ギャーーーギャーーー〜〜〜!!!」
砕けたところから、また氷を再生させて起き上がった。そう一筋縄じゃいかないってわけね。そして青キジは立ち上がると、地面に生えてる草をむしり…それを凍らせて刀を作った。待って、その発想私もやったことある。
「命取る気はなかったが……」
ロビンに向かって刀を振ると、ゾロが刀で応戦する。青キジの動きが止まったところで、サンジがゾロの後ろからの飛び出し、青キジの氷の刀をふっ飛ばした。
「“ゴムゴムの”ォ…!!!“銃弾(ブレッド)”ォ!!!!」
ルフィの一発が入った。しかし、ルフィの拳は、青キジと接触しているところから氷に飲まれていった。攻撃してたゾロとサンジも腕と足を凍らされていた。
「た……大変だ!!!すぐ手当てしないと…!!!凍傷になったら…!!!手足が腐っちゃうぞ!!!」
「……………いい仲間に出会ったな………………しかしお前は…お前だ、ニコ・ロビン。」
「違う…私はもう………!!!」
ガバッ、と無抵抗のロビンに抱きついた青キジ。普通に抱きついたら何事?と思うけど、明らかにロビンを凍らす気でいる。
「ロビン!!危ねェぞ逃げろォ!!!」
「私は…」
「ロビンちゃん!!!!」
ルフィ達は凍らされていて動けない。あんなの冷たい、じゃなくてもはや痛いの域だよね。足からみるみる内に凍らされていくロビンを、じっと見ることだけはできない。
「ロビンから離れろ!!」
バリィン!!!
青キジは私のタックルで割れた。普通にふっ飛ばしただけでは割れないことが分かっていたので、ナイフを使わせてもらった。バラバラと音を立てて崩れていく青キジ。