第48章 大将青キジ
「…何だ。」
「何というか………じいさんそっくりだな…モンキー・D・ルフィ…奔放というか…………つかみ所がねェというか………
……!!」
「………じ………じいちゃん…!!?」
「…じいさん!?ルフィの!?ん!?おいどうしたルフィ!!汗だくだぞっ!!」
「べ……べ…別に、いや……そ…その!!」
ルフィはじいさんと聞いて一気に汗を噴き出した。ルフィのおじいさん、ということはガープさんか。あの強引で、ルフィに海兵になってほしくて強く鍛えたっていう。…何故かルフィの嫁候補にされたけど。
「お前のじいさんにゃあ…おれも昔…世話になってね。おれがここへ来たのは…ニコ・ロビンと…お前を一目見る為だ…やっぱお前ら…今死んどくか。」
やっぱり…こう来たか。海兵、しかも結構上の位となると、見逃すという選択肢もあるのかもしれない。とか思ってた私が甘かった。
「政府はまだまだお前達を軽視しているが…細かく素性を辿れば骨のある一味だ。少数とはいえこれだけ曲者が顔を揃えてくると、後々面倒な事になるだろう。初頭の手配に至る経緯、これまでにお前達のやってきた所業の数々、その成長の速度…長く無法者共を相手にしてきたが、末恐ろしく思う……!!!」
確かに…ルフィはあのガープさんの孫だし、ゾロは元々イーストブルーでは名の知れた賞金稼ぎ。ナミはあのアーロン一味の幹部だったし…名のある海賊は倒してきた、国も救ってきた。確かに色々と大きな功績は残してきている。
「そ…そんな事急に……!!見物しに来ただけっておめェさっき…」
「特に危険視される原因は…お前だよ、ニコ・ロビン。」
「お前やっぱりロビンを狙ってんじゃねェか!!!ぶっ飛ばすぞ!!!」
やっぱりロビンか。ロビンが何してきたっていうんだ。クロコダイルと手を組んでたことがやっぱりよくなかったか?でも、クロコダイルは政府側の海賊なわけだからそこまで重要視することでもない気がする。