第48章 大将青キジ
ロビンができると、そう言ったので半信半疑で信じることにした。トンジットさんは家を解体して大きな台車に乗せてきた。こんな大荷物を持って移動するんだね。
「よし、海岸に着いた。ここが年に一度引き潮で道のできる場所だな。」
「たまには労働もいいもんだ。」
「ほんとだ、いい気持ちだ!!お前なかなか話せるなー!!」
「いやすまんな、手伝って貰って。さァチーズでもどうだ、お口に合うか。」
「やめろそれ!!」
トンジットさんの家の解体を手伝いながら、ルフィは青キジと何か馬があったようで…普通に談笑してる。ついさっきまで戦おうとしてたのが嘘のようだ。一応海軍何だけどな…相手。
「結局打ち解けちゃった…」
「それね。…ロビン、大丈夫?」
「えぇ、平気。」
腰抜かしてたロビンが心配だったが、今はもう涼しい顔をしていた。いや、心の中ではまだ怯えてるんだろうけど…
「で?どうすんだ?このままおめェが馬も家も引っ張って泳ぐのか?」
「んなわけあるか………少し、離れてろ…」
青キジは私達より前に出ると、海に手を入れた。何をしているんだろう…と、思っていると、青キジの目の前に大きな海獣が飛び出してきた。
「いかんっ!!!この辺りの海の主だ!!!」
「何だおい!!!お前逃げろォ!!!」
「危ねェぞ!!!」
「“氷河時代(アイス・エイジ)”」
海獣を見もせずそのまま動かなかった青キジに、ルフィ達は慌てて声を掛ける。その時だ、何が起こったのか、目の前に広がってた青い海が一瞬で凍った。目の前にいた大きな海獣もだ。
「悪魔の実!!!」
「海が凍った……!!!」
「自然系(ロギア)…“ヒエヒエの実”の氷結人間…!!これが“海軍本部”『大将』の能力(ちから)よ…!!!」
凄い……私も氷を操ってきたけど、ここまで全体的に凍らせるほど威力はない。本当にそれだけ凄い力を持ってるってことか…