第48章 大将青キジ
ルフィが無抵抗の青キジに攻撃をしようとしていた。ウソップとサンジが慌ててルフィを止める。相手はそう、大将だ。今こそこんな寝っ転がっているけど、それは私達のことを相手にしていないとも読める。
「いやだから。何もしねェって言ってるじゃねェか………」
「なんだ散歩か!!じゃこんなところ通るなお前!!出ていけ!!」
「めちゃくちゃじゃないっすか。」
「何となくルフィが押してる…」
まぁ偶然だよね。でもロビンを探してたことは探してたんだ。相手に敵意はないんだよな…油断したところを襲うとか?
「じゃあわかった…帰るがその前に…さっき寝ながら聞いてたんだ……………あんた、おれは睡眠が浅くてね…話は大方頭に入ってる。すぐに移住の準備をしなさい。」
青キジはトンジットさんを指差してそう言った。眠りが浅くないと立ってられないと思う。それに、移住の準備をしても島を渡れるような方法がないから無理じゃ…
「おいおっさん!!こんな奴の言う事聞く事ねェぞ!!!こいつは海兵なんだ!!!」
一瞬だけどみんなが固まった。そうだ、こんな海兵の話を聞くな!っと思ったけど…海兵って普通に暮らす人達にとっては警察の様な存在だよね。
「あれ………いいんじゃない?」
「いーーんだ、そうだよいーーんだ。普通海兵が味方でおれ達の方が悪者だよ。」
「笑ってる場合かよ!!」
笑うルフィ。いや、私達あまり悪い事してないから敵だと思うと全部悪い人って思っちゃうよね。分かる分かる。
「あいつおっさんを助けてくれるって。」
「んなコト言ってもムリだろそれは。」
「要するに…留守中に移住しちまった村を追いかけて、3つ先の島へ行きたい。引き潮を待ち馬で移動したいが、その馬が足にケガを負っちまったってんだろ。違うか?」
「……それがわかってんなら、今は移住なんてできねェのわかるだろ。」
「大丈夫だ。」
「説得力ねェよ!!どうしても。」
頭が悪いわけではないのか。でもログも使えない離れた島へ行くには、どうしても無理だとしか考えられない。まずその大丈夫だ、と言った姿勢が寝っ転がったままじゃ何も大丈夫じゃないだろ。
「…………確かに…その男なら……………それができるわ。」