第48章 大将青キジ
「ちょっと待ちなさいお前らまったく…そっちこそ話を聞いてたのか?おれァ散歩に来ただけだっつってんじゃないの。カッカするな。だいたいお前らアレだよホラ…!!忘れた、もういいや。」
「「話の内容グダグダかお前っ!!!」」
え、この人本当に海軍大将?なんか抜けてるし、そんな偉そうには見えないんだけど。それに何かダラダラしてて、ロビンが怯えるような人には思えない。
「何なんだコイツ…!!!おいロビン!!人違いじゃねェのか!!!こんな奴が海軍の“大将”なわけがねェ!!」
「オイオイ、そうやって人を見かけで判断するな。おれの海兵としてのモットーは、『ダラけきった正義』だ。」
「「見かけ通りだよ!!!」」
それは海兵として掲げていいモットーなのだろうか。もっと海賊を捕まえる、とか暮らす人達に安全を、とかにすればいいのに。
「とにかくまァ…あァ、ちょっと失礼…立ってんの疲れた…」
「じゃさっき何で立って寝てたんだ。」
「そんでまぁ早ェ話、お前らをとっ捕まえる気はねェから安心しろ。アラバスタ事後消えた、ニコ・ロビンの消息を確認しに来ただけだ。予想通りお前達と一緒にいた。」
「ほんっとやる気ねェんだなコイツ。」
「ふてぶてしさはある意味“大将”だ。」
立っているのがダルくなった青キジは、そのまま芝生に寝っ転がってしまった。私達一応海賊だよ?敵に囲まれてるっていうのに、よくこんな寝っ転がれるな。
「本部には報告くらいはしようと思う。賞金首が1人加わったから、総合賞金額(トータルバウンティ)が……変わってくるもんな。1億と…6千万と…7千900万をたして…わからねェが、ま、ボチボチだ。」
「しろよ計算。」
普通の簡単な計算だろうが。頭もそこまでよくないのか?というか、偉い人だったら書類とかそういうの計算とか整理とかするんじゃないの?私の想像だけど。
「“ゴムゴムの”ォ〜〜!!!」
「ちょっと待て待てルフィ、ストップ!!スト〜〜〜〜〜ップ!!!」
「離せお前ら!!!何だよ!!!」
「こっちからフッかけてどうすんだ!!!」
「相手は最強の海兵だぞ!!!」
「それが何だ!!!だったらロビンを黙って渡すのか!!!」