第48章 大将青キジ
フォクシーとの勝負にも勝ったし、証拠である旗も手に入れた。私達はトンジットさんとシェリーの元へと移動する。もちろん、向かいながら私とウソップで説明をナミ達にした。
「…トンジットさん!」
「お前ら…………」
「ブッ飛ばしてきた!」
話しかけると、トンジットさんが振り向いた。ルフィはスッキリした顔をして、フォクシーから取ったシンボルを見せる。
「ずいぶんケガしてる。」
「…………こんなのいつもだ。」
「………………ありがとうよ………」
トンジットさんもシェリーも嬉しそうに笑ってくれた。これで気は晴れたとは言わないが、でもぶっ飛ばすって約束は守れたはず。
「成程ね。それで決闘を受けたの。もし何もなくても受けたんでしょうけど…」
「失敬だな!!お前!!」
それは否めないな。でも、あの時よりはもっと話を聞いてくれてただろうね。デービーバックファイトの説明を聞いて受けるか受けないか決めたんだろうな。
「その移動しちゃった村へ私達が連れてってあげられればいいんだけど。」
「それがよ、10の島はそもそもつながった一つの島だから記録(ログ)がとれねェんだと。」
「いいんだ。そこまでやって貰う事はねェ…おれ達は気が長ェから大丈夫だ。それより…そうか、これがお前らの仲間か。せっかく来たんだ、ウチへ入れ。もてなそう。」
「もてなすもんねェだろ、もうチーズはいいぞ!!」
こんな大人数お邪魔しちゃっていいのだろうか。まぁ腐ったチーズはもてなされても食べないけど。でもトンジットさんが嬉しそうに家に招いてくれるから、私達はまたお邪魔しようとついていく。しかし…
「うお!!何だこれは…」
「ここにずっといたの!?」
「凄い背高い…」
家に入ろうとしたトンジットさんが、家の前で立っていた長身の男にぶつかった。アイマスクをして涎を垂らしてる…え、この状態で寝てるの?
「んん!!?何だお前ら。」
「おめェが何だ!!!」
「木かと思った。」
アイマスクを取って、周りにいる私達を見てそう言った。いや、人ん家の前で寝てるあんたの方が凄いよ。その時…