第7章 一人目
「僕は…小さい頃からろくに友達なんていなくて…ましてや、僕のために救ってくれる人なんて絶対いませんでした!何より僕が戦おうとしなかったから!だけどあなた達3人には…!!自分の信念に生きる事を教わりました!!」
「だからおれは“偉大なる航路(グランドライン)”へ行くんだよ。」
「まぁそうなるな。」
「あっ、そうか。いや!!違いますよだから僕は今行く事が無謀だって…」
「それよりお前は大丈夫なのかよ。」
「え?」
「雑用でもアルビダの海賊船に2年いたのは事実なんだろ。海軍の情報力をみくびるな。その素性が知れたら入隊なんてできねぇぜ。」
その時、タイミングを見計らったように海軍が軍隊組んで訪ねてきた。あー、そろそろタイムアップか。
「失礼!君らが海賊だというのは本当かね…」
「そうだね。」
「反逆者としてだが、我々の基地とこの町を実質救って貰った事には一同感謝している。しかし君らが海賊だと分かった以上、海軍の名において黙っている訳にはいかない。即刻この町を立ち去ってもらおう。せめてもの義理を通し、本部への連絡はさける。」
なんかガヤガヤと外が騒がしくなった。大方、町の人達が庇ってくれているんだろう。でも、海軍達の言い分もわかるし、もうこれ以上戦いはしたくない。
「じゃ…行くか。おばちゃんごちそうさま。」
「よいしょ、リカちゃん、お母さん。お元気で!」
「ルフィさん…なまえさん…」
「もう行っちゃうの?お姉ちゃん達。」
コビーを避けて玄関へ向かっていく。これで、いいんだよねルフィ。
「君も仲間じゃないのか?」
「え!僕……僕は……!!僕は彼らの仲間じゃありません!!」
隣でニヤリと笑ったルフィ。
「待ちたまえ君達!本当かね?」
「おれ、こいつが今まで何やってたか知ってるよ。」
「ルフィさん……!?」