第47章 コンバット
始まった…最終ゲーム。最初に動いたのはルフィ。早さでは多分フォクシーよりは勝ってると思う。フォクシーはそれを読んでいたのか何なのか、難なく避けるとその伸びた腕にビームを繰り出した。伸びた腕はノロノロにかかり、戻らなくなってしまった。しかもそのノロくなった腕に体を持ってかれて地面に倒れてしまうし。そこを狙って、フォクシーがビームを構える。
「“ノーローノーロー”、」
「危ねェっ!!!」
ルフィは足で上手くビームをかわそうと飛び上がる……が、実はそれはフェイントだった。空中に飛び上がったルフィを狙ったかのようにビームを全身で受けてしまう。
「“ノロノロビ〜〜〜厶”!!!」
「ルフィ!!!」
「だから言ったのに、気をつけなさいって!!!」
全身にビームを受けたルフィは、空中で止まったかのように見える。うーん、このまま何も出来ないルフィにパンチとかされたら…お腹がキリキリしてきた。
「………浮いてるぞ………落下までスローになるのか。」
「ルフィすげー……!!!」
「関心してる場合じゃないよー…!!」
フォクシーは浮いたルフィに乗っかると、パンチラッシュをルフィの顔面に攻撃した。しかし、ルフィはボコボコにやられるわけもなく何も感じないかのような反応をしている。
「………何だ!?ビクともしねェ!!!」
「いや違う、反応までノロイだけだ。」
反応までノロイ?怒涛のラッシュも終わり、フォクシーはルフィから離れる。フォクシーが言ってた30秒はもう少しだ。その時、ルフィの顔にゆっくりだが変化があった。顔がめり込んできたのだ。すると……
「うげばべどがぶ!!!!」
「うわっ!!30秒分のツケがきた!!!」
「ルフィ〜〜!!!」
「落ちる!下は海よ。」
ルフィは時間差で猛攻撃を顔面に受けた。時間差って本当に厄介だな。しかもその威力で船首から転がり落ちそうになってる。ルフィは腕を伸ばして何とか回避をした。フォクシーはもうすでに船の中へ入ってしまっていて、もう姿は見えない。