第47章 コンバット
「畜生ォ!!もうくらわねェからな!!!ふが!!!出て来い!!割れ頭ァ!!!」
『おお〜〜っ!!ついに始まった、最終決戦「コンバット」!!まずはオヤビンの怒涛の攻撃!!手も足も出ない麦わら〜!!』
八つ当たりで船首のキツネの耳を壊して、甲板へ降りていった。残念ながら船首が大き過ぎて、船の中までは見えない。ここからは実況を聞いて想像してなきゃいけない。そして度重なる爆発音。武器も砲弾も船にあるものなら何でも使っていいって言ってたもんね。でも砲弾ならルフィは効かないはず…
「ルフィー!!ボディーだボディー!!」
「お、ウソップ。」
「試合はどうなってんの!?ルフィ〜。」
ウソップが帰ってきた。よく場所分かったな…いや、船首から見えてたのか。ナミはひたすら心配そうにルフィの名を呼んでる。見えないって不安だよね。
ドゴゴゴゴオォン!!!
『決まった〜〜〜〜!!!全弾命中〜〜〜〜!!!オヤビン圧勝か〜〜〜!!?』
いきなり大きな爆発が起こった。自分の船だからって好き放題やりすぎだよね。まぁ優秀な船大工がいるんだろうけど。
『さてさて起こった大爆発〜〜っ!!!ゲホ、偶然戦場になった船に、偶然セットされていた“フォクシー顔爆弾(フェイスボム)”をうまく利用したオヤビンの大砲攻撃が“麦わらのルフィ”を襲って大爆発!!!なお、選手が吹き飛んで死んだ場合、体の一部でもフィールドの外へ出せば試合終了だよ。』
え、怖い。体の一部とか怖いんだけど。つまり殺し合いもオッケーだから、バラバラになってもいいってことだよね。めっちゃ怖い。
「…………ルフィ!!?」
「おいルフィどうしたんだよー!!!」
「落ち着け。」
「あいつらの船が戦場なんて…卑怯三昧じゃない!!」
「……大丈夫、爆発なら上手く避けてるはず。」
そもそも大砲とかはルフィは効かないはずだ。風船とかで飛ばせることだってできるし、どっちかというとふっとばされてないかが心配だ。
『ホントに危ない攻撃…!!?えェ〜〜!!!?』
空を飛んでいたイトミミズが悲鳴に近い声をあげた。メインマストにある海賊旗のところにルフィがいたのだ。よかった、やっぱり逃げれたんだ。