第47章 コンバット
『さて!!ただ今特設ステージでは、ポ〜〜ルチェちゃん率いる“お花チアリーダーズ”によるオヤビン応援ダンス。セクシーフォクシー号船首上では、前座選手による「コンバット」が行われているよ。さらに出店組合では、DBF(デービーバックファイト)限定グッズ販売も行っておりますので、この機会にそちらの方もぜひご利用ください。』
「いらないから早く始めなさいよっ!!!」
デービーバックファイト開始から色々出てた屋台が、また賑わってきた。お客さん私達8人しかいないのにね。何をそんなに売るものがあるんだろうか。楽しいからいいけど。さっそくルフィとウソップが買い物に行った。
「ありがとうな、三人共かっこよかったぞー!!あん〜なデッケー奴ら投げたり蹴ったり!!」
「「まぁひとえにおれのお陰だけどな。」」
「「あ!?」」
チョッパーが嬉しそうにゾロとサンジの治療をしている。やっぱり医者は必要だよね。医者というか、チョッパーがいいんだけど。例のごとくケンカを始めそうになった2人にナミが割って入ってきた。
「やめなさい。あっちの奴らがルフィを呼んでるんだけど、どこ?」
「あ、ルフィならウソップと一緒に……」
さっきウソップ連れて行った方向へ指す。すると、食べ物ではなく何か怪しげなバッチを買おうとしていたところであった。
「買うなそんなの!!!」
バッチはフォクシーの顔で、フェッフェッフェッと音が鳴っている。いや、絶対いらないでしょ。買ってどうすんの、お金の無駄じゃん。
「なまえ、怪我はないか?」
「あ、うん。私は大丈夫。特に何もしてないし。」
「そんなことないぞ!!審判ごと敵を投げたの、めっちゃスカッとした!!」
「………そ?ありがと。」
めっちゃにこにこ〜っとスカッ、としたことを一生懸命に話してくれるチョッパーにのほほんとした。やっぱりチョッパーは癒し系だ。
「…ありゃ何作ってんだ?」
「客席…かしら。」
「おい、あそこで『コンバット』始まってるって!!」
「前座試合よ。」
確かにフォクシーの船のところには、船をぐるっと囲う観客席が着々と出来上がってる。フォクシーの船には船大工がいっぱいいるんだろうな。まぁいらないけど。