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異世界人の冒険

第45章 ドーナツレース


「………ルフィ、ゲームを受けるなって言ってるだけで、こいつをぶん殴るなって言ってるわけじゃないから……………え、ルフィ?」

さっきの話の続きをしようとルフィにくるっ、と向きを変えると……なんと、フォクシーから銃を受け取っていた。んん??あれ、何でフォクシーから銃貰ってんの?

「え、ちょっと待ってルフィ!!!」

ドンドォ…ン!!

撃った。フォクシーとルフィが同時に上空へ発砲した。これはゲームの開始を意味する合図ではないか?ということは、デービーバックファイトに承諾したということ…

「ふぁ〜……マジか…」

ルフィの奇行を止めきれなかった。ちゃんと説明したじゃん、仲間取られるよって。ちゃんとあんたも聞いてたじゃん。何で受けちゃうんだよ……ナミに何て言われるか。全身の力が抜けて、思わず跪いてしまう。

「フェ〜〜ッフェッフェッフェ〜〜ッ!!!」

「アホーッ!!!アホーーッ!!!アホーーッ!!!何受けてんだおめェは!!!このゲームがどれ程恐ろしいもんかも知らねェで!!!」

「敗けなきゃいぃだろ何だって…!!!」

ウソップが代わりにルフィを叩いたり揺さぶったりしてくれた。号泣だったけども。このゲームの恐いところは、仲間を取られることだけじゃない。

「これで正式に勝負を受けた事になるぜ!!!」

「ああ!!お前、ぶっ飛ばしてやるからな。」

「フェフェ!!できるといいな!」

「やるさこの割れ頭!!!」

「!!………………割れ頭…」

「オヤビン!!コラお前っ!!何て事を!!オヤビンは傷つきやすいんだ!!」

「ぷぷぷっ!!ぷぷぷぷ!!」

「笑うんじゃないよハンバーグ!!」

割れ頭。確かにパックリ2つに頭が割れているけども。いつまでも絶望してるわけにはいかない。早くナミ達に謝罪と説明をしなければ、本当に仲間を取られてしまう。やるからにはキチンと勝たなければ。

「ルフィ!!確かに馬やおっさんの気持ちを考えると腹は立つが、」

「その気持ちをぶつけてやれ!!!」

「お前ら立ち直り早すぎだぞ!!!」

「任せろ!!!」

トンジットさんとシェリーが2人して親指を立てるもんだからちょっと可笑しくて笑ってしまった。戦うのは私達だってのにね。
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