第44章 長い島
「でもてっぺんが見えねェ程長〜〜え竹だったぞ。」
「そう、そのてっぺんにおれはいたのだ!!」
本当に長い長い竹馬を作ったものだな。まずそんな長い竹馬どうやって乗ったんだよ、っていうのを突っ込ませてほしい。
「何だ、竹を割ったから出てきた精霊じゃなくて、竹馬折ったから落ちてきたおっさんなのか。何でそんな長い竹馬に乗ってたんだ?」
「昔から竹馬が好きでな…この島の長い竹を使って、世界一長い竹馬に挑戦したわけだ!!!するとどうだ…登ったはいいが、恐くて降りれませんでした!!!」
「バカかおっさん。」
「その期間、10年…」
「大バカか!!!」
やっぱり高過ぎて降りれなかったんだね。世界一長い竹馬って作ろうとよく思ったよね。というか、ルフィに言われるんだから相当よ。
「10年もずっと竹馬に乗ってたのか!?」
「そうだ、それにその間竹は成長を続けるもんで…ますます降りれなくなったのだ!!あ〜〜〜〜〜〜〜〜〜恐かった。」
「10年分の感想がそれか。」
10年って大分長いよね。ルフィがシャンクスに帽子を貰ってから出航するまでくらいじゃない?竹馬に乗ってるだけの人生って、平衡感覚鍛えられそう。
「まぁ竹馬と同じ様に背の高い木が多いこの島だ。何とか果物で食いつなぐ事ができた。」
「軽くスゲェ話してるぞ、気の長ェ話だな…」
この島で竹馬挑戦してよかったね、トンジットさん。この島じゃなかったら竹馬の上くらい高い果物なんてなかっただろう。運が強いんだろうな。
「長ェといやあおっさん、この島の生き物は何でどいつもこいつも長いんだ。木も動物も!」
「他所から来るとそう思うだろうな。理由はある。この島は見ての通り大草原が広がっており、みんなのびのび生活しているから長いんだ!!」
「すげえ言い切った!!」
「例えばあれは…ダッ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜クスフント。」
「のびしただけじゃねェか!!」
「カ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜モノハシ。」
いや、のびのび生活してるからってらそんな伸びもしないでしょ。きっとこういう特徴を持ってる島なんだろうね。名前もやけに長くて聞いてるこっちが飽きてくる。