第44章 長い島
「長い……どいつもこいつも…何で長いんだ……!!」
「見てるとこっちまで長くなりそうだ。」
「……一体どんな島なんだここは…」
「2人共、戻ってきて。」
島の動物達を見て、ウソップとチョッパーもみょんみょんと縦長に伸びてしまった。いや、多分これは幻覚に違いないが…怖いから戻って欲しい。
「こんにちはーーーーっ!!おじゃまします!!!」
「だから何でイキナリなんだよお前は!!!」
ルフィはノックもせずに家に入ってしまった。いつものことだし、毎回言っても聞かないからもう私は突っ込まないことにする。
「なぁなぁ、見てくれ!!」
「ん?」
チョッパーに呼ばれ、家の反対側へと向かう。すると、大きなキリンがいた。こんなところにキリンなんて……
「珍しい……キリンだなんて。」
「な。キレーだな、お前。」
いや、待って…キリンにしては斑点がないし、尻尾が箒みたいになってる。この島で長い生き物は何匹か見てきた。ということは首が長いだけで、この子は…
「違う、馬じゃない?この子……」
「馬なのか。」
「ヒヒン…」
やっぱり馬だったんだ…よかった、合ってた。というか、これ生物が分からないくなるぞ、みんな長細かったら。
「綺麗な馬だな〜〜〜…!!」
「ルフィ、ウソップ。おかえり。」
いつの間にか家の中に入ってったはずの2人が出てきてたみたいだ。ということは、主はいなかったのかな?
「名前はシェリーだって。女だ。」
「鞍がついてるってことは、やっぱ人がいるんだ。」
本当だ。よくみれば、立派な鞍がついている。ということは、やっぱり人はここに住んでいるってことなのかな。それともシェリーを置いて…
「チョッパー、1人か聞いてみて。」
「分かった。お前の主人はどこにいるんだ?」
「………ヒヒン。」
「………わかんないのか。何だか淋しそうだな…」
大人しくて無口な性格の子なのかなって思ってたけど…本当に何か元気ないように見える。いつの間にか主人が消えちゃったんだろうか。それか本当に置いて行ってどっか行っちゃったのだろうか。