第43章 終焉の歌声
「ちょっと待って待って、あんた達。お宝の山分けはまずここを降りてからよ!あんたらの好き放題か買い物したら何も身にならなそう…」
確かに。まずこの船になることはきっと船の修理だ。空を飛んで破壊されて…既にボロボロであるメリー号をキレイにしてあげたいよね。あとは何かとギリギリ保っているが、食糧。これ大事。乗せれるだけ仕入れておきたいのが本音である。
「みなさん!前方をご覧ください!!見えました、“雲の果て(クラウドエンド)”です!」
「へーー!あそこから降りられるのかーっ!!」
入り口よりはちょっと派手ではないが、ちょっとオシャレな門が見えた。なんか、やっとすべてが終わったっていう実感が湧いてきて、何だか寂しくなる。
「あーー、降りちまうのかーおれ達。」、
「いざ降りるとなると………確かに……名残惜しいな。」
「このまっ白い海ともお別れだ。」
「空島楽しかったなー。恐かったけど。」
「あの門抜けたら…………“雲の川(ミルキーロード)”で一路青海って具合か…………」
「また来れるかしら“空島”…!!」
「ここばかりはなー…」
出来れば来たいな。今度はもちろん正規ルートで。もうあんな思いしてここに来るのだけは嫌だ。もう一度後ろを振り返り青くない海を眺める。まぁ雲出せるようになってるから名残惜しいも何もないんだけどさ
「ではみなさん!!私達はここまでですので!」
「お元気でみなさん!!」
隣で走ってたダイアル船から降りて、雲の上を走るコニス達。そっか、何だかんだ1番お世話になったコニス達ともここでお別れなんだね。私達がこの空島にやって来たときから、エネルに集中砲火されてるとき、そして今までずっと信じて私達の手助けをしてくれたんだ。感謝してもしきれない。
「送ってくれてありがと!」
「何から何までありがとうな!!」
「コニスちゃん、体に気をつけて!!」
「また会おうね3人共!!」
「コニスもおっさんも白いのも元気でな!!!」
それぞれ別れを告げる。サンジは相変わらずというか、まぁそれでこそサンジというか。3人共命を張って私達を助けてくれたんだもの。今度来たときは何かお礼ができたらいいな。