第43章 終焉の歌声
ウワバミのお腹から無事脱出した私達は、お宝ホクホクであった。後は遺跡を見に行ったロビンが帰ってくるのを待つだけだったが…中々帰ってこない。
「ロビンが遅ぇ〜ぞ〜〜…」
「しかしがらんとしてるな。ゲリラとか天使ちゃん達はどこ行ったんだ?」
「いねェ方がいいだろ。見つかったら追っかけ回されるぞ。」
「なんせこんなに黄金奪って逃げようってんだ!!」
「まぁ船でナミとコニス達が出航準備はしてるが。」
私としては、この国を救ったみんなに免じて黄金プレゼント!っていうような展開を期待してるんだけどな。というか、黄金奪って逃げるって海賊としては当然なんだけど、それを嬉しそうに言うってどういうことよ。
「かったりィな、あんな女待つ事ねェだろ。おれも船に乗ってるよ、先行くぞ!」
「バカ!!!やめろ!!!」
「ばか!!!」
「ばかマリモ!!!」
「マリモばか!!」
「てんめェら言わせておきゃ!!!」
ロビンを置いていくなんて私だって嫌だ。でもゾロを罵倒する言葉がバカ、とマリモっていうのが面白くてついクスッ、と笑ってしまう。
「……あれ、ロビンじゃない?」
ロビンだけじゃなく、さっきウソップ達が言ってたシャンディアやスカイピアの人達も後ろにゾロゾロと歩いてるのだ。何か重そうなものを抱えている。
「お〜い!!ロビ〜〜〜〜ン!!急げ急げ!!黄金奪ってきた!!」
「アホ!!言うな!!後ろ見ろよ、みんな一緒に帰ってきてる!!」
「コリャ一気に帰ってきたな。」
「やべーー!!巨大大砲だ!!!」
「ギャ〜〜〜!!大勢いるぞ!!!」
確かに大荷物とはいったけども、果たして本当に巨大大砲だろうか。巨大大砲だとしたらシャンディアの人達はあんな笑顔で大砲を運びますかね。