第43章 終焉の歌声
「がっはっはっはっはっは!!!」
「ご機嫌だなウソップ。交渉はうまくいったのか?」
「そりゃーも〜〜!!いっぱい手に入ったぜ“貝(ダイアル)”
っ!!!」
「ウソップってば凄いんだよ?世界中でウソップしか持ってないっていう輪ゴムを騙して交換して……」
「言い方何かもっとあるだろてめェ!!!」
「私お宝探し手伝ってくる〜っ!!」
ウソップの怒鳴り声を背に、未だ寝てるウワバミ(チュラって言うらしい。)の口へ入る。正直あまり乗り気はしないけど、中に仲間がいるっていうんなら別。このウワバミがでっかいから、中もやっぱりでっかくて長い。みんなはどこまで奥に入ってるんだろう…
「見ろ!!!こんなに!!!」
ルフィの声が響き渡る。近い、と思ったら4人の姿が見えて、既に宝を手にしていた。うわ、凄……本当に黄金がゴロゴロと転がってる。全部胃液に浸かってるってところを除けば…
「みんな〜〜っ!!」
「なまえちゃあ〜ん!!」
「なまえ〜♡見て見て、こんなにたっくさん♡」
みんなそれぞれ好きなものを手に取りキラキラとさせている。私もその光景を見て、手頃なインゴットを持ち上げる。これ、クリケットさん家にもあった奴だ…鐘の形をしたインゴット。まぁもう本物見ちゃったから小さいのだと物足りない感はあるが…
「みんな、袋持って入り忘れたでしょ。どうやってたくさん持って帰るつもりだったの?」
「いや〜ん、なまえ!!気が利くぅ♡」
お宝ばかり頭に入ってて、どうやって持って出るとか考えてなかったんだな。やっぱりせっかくこんなにあるんだから、持って帰れるだけ持って帰りたいよね。だから私はみんなと違って黄金を見つけてはせっせと袋に詰めるのであった。