第43章 終焉の歌声
「宴だ〜〜〜!!!」
結果として、急遽開催した宴は規模の大きいものとなった。アッパーヤードにいたシャンディアの人達はもちろん、白々海から帰ってきたエンジェル島の人々も混ざってみんなで踊る。あの大きなウワバミまでも楽しそうにうねってるもんだから、さっきまで戦ってたのが嘘みたいに思えるよね。こういう感じの、何回もやって来たけど……本当に楽しくて何か涙が出てくる。あのシャンディアの人達とエンジェル島の人達が肩を組んで楽しんでる様子を見ると、本当に長い期間戦ってたなんて思えない。空島はきっと生まれ変わるだろう……なんて
「おい、起きろ。……なまえ。」
「んぅ………ぇ?」
いつの間にか寝てたらしい。寝起きが悪い方の私は、ゴロゴロとまだ寝ていたいと駄々を捏ねる。あまりにもしつこくルフィが起こしてくるものだから、体は寝たままで片目だけあける。
「お、起きた。」
「あんた本当に寝起き悪いわね〜。」
「あんなに騒いでたのにな。」
みんな輪になってコソコソと話していた。多分周りに空の人達が寝てるからだろうか。とりあえず耳だけ貸してみんなの話を聞いてみる。どうやらルフィが黄金奪って逃げよう、と提案してたのだ。空の人達には内緒でありったけの黄金を持って海賊らしく逃げようというのだ。ルフィは黄金の在り処を知っているらしく、この提案に反対の人は誰もいない。
「じゃ、そういうわけだ。滅多に来れねェ空島だ!思い残す事のねェように!!」
みんなは好きなように散った。ルフィ、ナミ、サンジ、チョッパーはウワバミの中に入って黄金探し。ロビンは無事な遺跡の探索。ゾロは黄金探しチームを外で見張り番をしている。私はダイアルが少し興味あったので、ウソップに付いていく。