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異世界人の冒険

第43章 終焉の歌声


「そういやコニス…オヤジは。」

「え……それが…その………!!!私をかばって…エネルに…!!」

「コニス………」

何気ないゾロの問いに戸惑うコニス。多分あの攻撃じゃパガヤさんは助かっていることはないだろう……言いづらい雰囲気を漂わせて、みんなも察して押し黙る。

「まさか。」

「コニスちゃん…」

「コニスさん…」

「コニス…………」

コニスが中々口を開かないので、私が変わりに説明をしようと思ったとき私達の仲間ではない声が混じってたのに気づいた。

「「「「「っておめェの話だよっ!!!」」」」」

「生きててすいません!!!」

5人の総突っ込みを受けて、話の中心だったパガヤさんは驚いてつい謝る。いや、え?いつからここにいたのパガヤさん。話を聞くと、あの後下層の白海にいたらしい。いや、それにしても本当に生きてて良かったけども…

「気がついたらたたき落とされていまして、今ちょうど…“雲の果て(クラウドエンド)”へ向かい下層に降りていた人々も、白々海からの“雲貝(ミルキーダイアル)”をうけて、続々と白々海へ戻ってきている所で…しかし、帰るべきエンジェル島が跡形もないもので、みなこの“神の島(アッパーヤード)”へ向かっているのです。」




「ふーー…食った食った。」

「すっかり夜だな…」

袋いっぱいに入ってた食糧が失くなった。戦い続けてた彼らには少し足りなかっただろうか……いつもよりも争奪戦になっていて、私はそれで結構お腹いっぱいになったが。

「どうする?船に戻る?」

「ナミ、お前何言ってんだ?」

「どうしたの?」

「ウソップ、あんな事言ってるぞ。」

「人間失格だな…」

「何なのよっ!!」

またこのパターンか。またキャンプファイアーでもするつもりだろうか。もう敵はいないからやってもいいんだけど…

「なまえ!!お前ならわかるよな!!?」

「えー…?」

ルフィの問いかけにウキウキと効果音がつきそうな顔で見てくるウソップとチョッパー。何でも無さそうにしているが、期待してるのが丸見えのゾロとサンジ。そしてこの後起こるであろうものについての期待でキラキラしてるルフィ。これは……

「みんな誘おっか……騒ぎたいんでしょ?」

「「「やったぁあ〜〜〜っ!!!」」」
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