第43章 終焉の歌声
「ルフィ!!!………うわ、でっっか…」
「肉あったぞ!!……あ〜〜っ!!コニス!!お前無事だったのか!!!」
「ルフィさん!!あぁ、大変!!傷だらけ……」
大きな食糧庫に辿り着いた。ルフィはそこで大きな肉にかぶりついていた。いつも思うんだけど、ここの世界のお肉って棒付き肉多くない?しかも必ずビックサイズあるし……美味しそうなんだよな、それがまた。
「しめた、ルフィ!!みんなの分、袋詰めて貰ってこう。」
「おう!!」
ちょうど大きな袋が食糧庫の側に落ちていたため、それを拝借させてもらう。食糧庫にある食べ物をありったけ入れて……もちろんゾロの為にお酒も忘れずに。大荷物になってしまう為、3人で協力して持ちながら蔓へ走る。目が覚めてたらだけど、チョッパーがいるからみんなの怪我も心配はないだろうけど、やっぱり会うまで不安であるから。
遺跡付近に出た。多分この辺にいるんじゃないかと思うんだけど……ん?あそこらへんに座ってるのってそうじゃない?
「みんな〜〜っ!!!」
「ああ!!!なまえちゅあ〜〜〜〜ん♡んクォ〜ニスちゃあ〜〜〜〜〜〜ん♡」
「ルフィ!!!」
やっぱりみんなだった。遠くからでもわかるサンジのメロリンぶりに少しホッ、とする。サンジだけじゃなく、他にも気絶してた人達はみんな目が覚めていて安心した。
「みなさん…ご無事でよかったァ!!私、心配で…だけど何もできなくて…」
「コニスちゃん、そんなにおれの事…♡」
「違うだろ。」
みんなの元気な顔が見れて安心したんだろうか…コニスは泣きだしてしまった。ずっと、この戦いが終わるまで1人で待っててくれてたんだもんね。どんだけ恐かったか…
「お前らそれ食糧か?どうしたんだ。」
「森の途中でルフィが食糧庫見つけたの。お酒も入ってるよ〜。」
「お、気が利くじゃねェか。」
「まだまだあったぞ。」
やっぱりお酒も詰めといてよかった。ゾロ嬉しそうにしてるのを見て思う。まぁその顔は笑顔というより何か悪いことを考えてそうな、ニヤリとしたものだったけど。