第43章 終焉の歌声
「お前結構無茶するからよ、なんとなく、お前には頼っちゃいけねェって思ってたんだ。」
「……だって…お互い様じゃん。」
「ししし!!だからよ、おれ真っ先にお前に頼ることにする
よ!!」
「え、それはちょっと……」
全部が全部頼ってほしいってことじゃなくて、こういう場面で私が空いてるのに1人で戦おうとしないでって意味だったんだけど。…まぁいいか。こうやって2人で話すことも久しぶりだし、この笑顔に弱い私がいる。
グゥ〜〜〜…
「腹減った〜〜〜…なまえ、メシ〜〜…」
「ねぇ、頼るってそういうこと??四次元ポケットなんて持ってないよ?」
「四次元……何だ??」
「こっちの話。気にしないで。」
こうは言ってるけど、多分ルフィは理解してるだろう。これからの冒険でどういうふうに頼ってくれるのか楽しみである。ルフィの腹が限界そうだったので、ルフィの風船で一緒に森へと向かった。
「くんくん、……お??肉の匂いだァ〜〜〜〜っ!!!」
「えっ、ちょっ……犬か!!」
着地早々ルフィがかけていった。まずナミ達が何処にいるか探そうと思ってたのに、行動が早い奴め。ダルい足を動かして、ルフィを追いかける。
「あ、なまえさん!!」
「…え!?コニス!!」
森の中を走ってきたのか、コニスが大きく手を振って駆け寄って来た。スーも一緒である。ずっと、船で私達を待っててくれていたのだろうか。
「ご無事でよかったです!!……あの、みなさんは…」
「私達も今陸に降りたところで…とりあえず、ルフィ追っかけてるから付いてきて!!」
「は、はい!!」
ルフィの向かった方へ急ぐ。あいつ、1人になったところで迷子になること間違いないんだから…蔓があるから多分迷うことはないだろうと思う。走ってる間に、大鐘楼のこと、ルフィがエネルを倒したってことなどをコニスに説明する。コニスは始終驚いた顔をしていた。