第6章 海賊狩りのゾロ
「やっぱりただじゃ済みそうにありませんよ!!例の大佐が怒って下手すれば…海軍が動く恐れも…」
「その時はその時だ!おれ、ゾロに会ってくる。」
「あ、まってルフィ!今度こそ私も…」
「おう!」
今度はルフィもゾロに会わせてくれるようだ。さっき会わせてくれなかったのは、ゾロが危険か危険じゃないか判断できなかったからだろうか。ルフィも結構カッコイイことしてくれるじゃん。
「よっ。」
海軍基地にずかすがと入って、まだ磔にされているゾロに向かって軽く挨拶をしたルフィ。ゾロは呆れたような顔をした。
「また来たのか。海賊の勧誘なら断ったハズだぜ…!」
「おれはルフィ!こいつはなまえ!縄解いてやるから仲間になってくれ!!」
「話聞いてんのかてめぇ!」
相変わらずド直球である。ゾロも思わず突っ込む。
「おれにはやりてぇ事があると言っただろう。誰が好んで海賊なんて外道になるか。」
外道…まあそうか。一般的に考えて海賊は嫌われ者だもんね。でもルフィはピースメインの海賊だから、外道ではないと思いたい。
「別にいいじゃんか。お前元々悪い賞金稼ぎって言われてんだから。」
「世間でどう言われてるかは知らんが、おれはおれの信念に後悔するような事は何一つやっちゃいねぇ!これからもそうだ。だから海賊にもならねぇ!!」
「知るかっ!おれはお前を仲間にするって決めた!!」
「勝手な事言ってんじゃねぇ!!」
「…ごめんね、ゾロ。コイツこういう奴だからさ。」
なんで私が謝らなくちゃいけないんだ。
「お前、刀使えるんだってな!」
「フン…あぁ、何かに体をくくりつけられてなきゃ一応な。」
「刀は?」
「取られたよ。バカ息子に。命の次に大切なおれの宝だ…!」
「へーー、宝物か。そりゃ一大事だな!よし!あのバカ息子からおれが刀を奪ってやる!!」
「何!?」
「そしておれから刀を返してほしけりゃ仲間になれ。」
「たち悪ぃぞてめぇ!!…っておい待て!!…基地に乗り込むつもりかよ。バカかあいつは…」