第6章 海賊狩りのゾロ
「何ぃ?誰だ貴様、どこで聞いた頭が高ぇな。そんな約束ギャグに決まってんだろ!!それを本気にする奴もまた魔獣的にバカだけどな!!ひえっひえ〜」
「……え、ルフィどうした……の……っ!!」
隣から殺気がブワッと溢れ、気づくとルフィは七バカを思いっきり殴っていた。わー、めっちゃスカッとした。
「ルフィさん!!やめてください落ち着いて!!海軍を敵に回すつもりですか!!」
「決めたぞなまえ!…おれはゾロを仲間に引き込む!!」
「………うん、分かった!!」
「ええええ!!?なまえさん、ルフィさんを抑えてくださいよ!!」
「…やだぁ。面倒くさいし、別に七バカ殴ってもねぇ…」
「ちょっとぉ!!ルフィさんも!こらえてください!!仮にも相手は海軍です!!」
「知るか!!何やっててもクズはクズだ!!」
「な…な…殴りやがったな!!このおれを殴りやがったな!!親父にだって一度も殴られたことねぇのに…!!おれは海軍大佐モーガンの御曹司だぞ!!!親父に言いつけてやる!!!」
「お前がかかって来いよ。」
「うわぁ……大の大人がパパに言いつけてやるぅって言って泣いてるよ。低くわぁ〜、てかかっこ悪!!」
「なまえさん!!ルフィさん、やめてください!!」
「ちっくしょぉ……あの女ぁ…いいか、おれを殴った事を後悔しながら死んでいけ。お前らは死刑だ!!親父に殺されちまえ!!バーカ!!」
「あんな奴これ以上殴る価値もねぇ。」
今時バーカなんて捨て台詞古くない?すっごいかっこ悪いしね。
「すごいのねお兄ちゃん、私胸がすっとしちゃった!」
「そうか?じゃあもっと殴っときゃよかったな」
「リ…リカ!!こっちへ来なさい!!あの人達と口を聞いちゃダメ!仲間だと思われたらリカも殺されちゃうのよ!!」
お母さんのお出ましだ。リカちゃんに似てるなぁって、リカちゃんがお母さんに似てるのか。
「だってママ、あの人はいい人よ!ゾロっていう人だって…」
「バカな事言わないの!!まさか磔場へは行ってないでしょうね!?」
「う、うん…行ってないよ…!」
「さ、早く家へ入って!」
リカちゃんは申し訳なさそうにこっちをみたが、しょうがない。町の人達には迷惑をかけられない。ルフィと一緒に笑顔で送り出す。リカちゃんが家に入った途端、コビーが叫びだした