第42章 万雷‐ママラガン‐
「ナミさんを助けるんだ!!!」
「……助ける……………!?助け…はっ!!!そうだ思い出した、ゴッド!!!ゴッドが現れたんだ!!!」
「もう居ねェよとっくに!!!畜生、おれ達がフガイねェからさらわれたんだ!!!ナミさんはかわいいからな!!!」
「………ほう?ということは、私は可愛くないからここにいると?」
「えっ!!!………そ、そんなことないさ、なまえちゃんも十分可愛いよ、」
嫌味ったらしく言ってみると、分かりやすく慌てるサンジ。いや別にね?サンジがナミ好きなことは知ってるよ、贔屓してるのも分かる。だけどそのついでみたいに私のフォローするのがまたムカつくのよ。ウソップみたいに、何言ってんだこいつって顔された方がまだマシ。
「さらわれたって…え?どこにだ!?」
「あれだ!!!」
ウソップを無理矢理立ち上がらせて船の外を見るように促す。外にはでっかい舟が半分以上森から顔を出している。
「ハイッ??ナニアレ、森に…舟?」
「一瞬だが、確かに見た。ナミさんがあの舟に乗ってる!!!アレが何だろうがそんな事は関係ねェ!!!とにかくナミさんはTシャツを脱いでいた!!!」
「それ一番関係ねェだろ!!!」
サンジはあの一瞬でナミがTシャツ脱いでたところまで見えてたのか。執念というかなんというか……ここまで来ると怖すぎる。というか、助けに行くって言った?その体で?
「………とにかく状況がさっぱり…なまえ、説明してくれよ!!コニス達は!?変な騎士は!?」
「あ、えっと……コニスはエンジェル島に戻った。ガン・フォールさんは森に…」
「待てウソップ!!あの舟どうやら飛びそうだ。」
「飛ブーっ!!?」
「今何だか止まってやがる、今の内だ!!!すまねェなまえちゃん、話は後だ!!」
とにかくサンジは、自分がやられている間に……せいで?ナミが攫われたと思ったらしい。ナミは自分でウェイバー走らせて上陸しただけなんだけどね。面倒臭いから黙っとこ。