第41章 神・エネル
「どうされたんですか?こんな……」
「ん〜、エネルが来ちゃって……怖いねあの人。」
「……まぁ…そうだったんですか…神・エネルは雷の力を持つお方…」
「うん、いいよ無理して言わなくて。目の前にしたからわかってる…」
エンジェル島でエネルに攻撃されたコニスは、こんなところにいていいのだろうか。今まで攻撃されなかったってことは、相手にされてないのか見逃してくれているのか…いずれにせよ、これ以上刺激するのはよくないであろう。
「……あの、なまえさん。」
「うん?」
「あの時は……本当にごめんなさい。私…」
「待って!謝らないで!!」
少なくとも私には。だってあの時救ったのは私を除く3人だもの。あんなカッコイイこと私は言ってないし、あの3人だからこそコニスに響いたと思うんだ。だから、今私に言うのは間違ってる。
「全〜部終わったら……コイツらにありがとう、って言ってあげてよ。」
「…………ありがとうございます…」
謝罪と申し訳無さで顔がずっと曇ってたのか。でも私の言葉でちょっとは肩の荷が降りてくれるといいんだけど。謝罪よりお礼のほうが多分あいつらは嬉しいだろうしね。