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異世界人の冒険

第41章 神・エネル


準備は整った。キャンプの後片付けも終わり、船も生け贄の祭壇からおろした。今の所敵もまだ動き出してないみたいで、ここから離れる余裕はありそうだ。用意ができたところで今日の動きのおさらいをする。

「さてと、地図を見て!『探索組』のルートはこうね、南へまっすぐ。この“右目”に何らかの遺跡があるハズだから、まァ敵もろもろに気をつけて黄金持って来て!!」

「簡単に言いやがって。」

「何だお前、黄金黄金言ってるくせに来ねェのか?」

「そうよ、だってコワイじゃない。その間、私達はメリー号でこの島を抜けるわ。こっちも危険よ。なるべく早く遺跡付近の海岸へ行くから、そこで落ち合いましょう!そしてそのまま空島脱出。これで私達は『大金持ち海賊団』よ!!好きな物買い放題♡」

「やった〜〜〜!!!」

海賊になって初めての大金持ち海賊団になる日が来るなんて…略奪とかしない海賊だからいつまでたってもまとまったお金が手に入らなくてカツカツだったんだよね。お金に困らない、なんて夢のまた夢だったし。

「見ろ、今日は快晴だ。」

「雲の上だからな。」

「昨日もその話したよね。」

「じゃあ…東の海岸で無事会おうぜ!!!おーし!!そんじゃ行くかァ!!!」

「「「おお!!!」」」

ルフィ、ゾロ、チョッパー、ロビンの探索組が船から降りて森に入っていくのを見送り、こちらもガン・フォールさんを乗せて出航した。

「風よし!!舵よし!!んーー、実に快適。巡航(クルーズ)は順調だ。しかしノロイなコリャ、おい航海士!何とかしろ。」

何でお前が仕切ってんだ。ルフィがいないと自分がリーダーだと思ってんのか?ルフィがいてもいなくても、副船長の座は渡さんからな。

「何ともなりません、キャプテン・ウソップ。“雲の川(ミルキーロード)”は起伏が激しいから、ダイアル船の動力しか頼れないんだもん。」

「ぬぬ!!頑張れカラス丸。ああ、それとサンジ、お前は常におれ様の護衛にあたれ。キャプテンこの森恐いんだ。」

「なんて情けないキャプテンなんだ…」

「黙れ、おれが守るのはナミさんとなまえちゃんだけだ。」

やっぱりレディファースト。女でよかった、ってどれだけ思ったことか。でも出来るならみんなのことを守ってくれるナイトでいてほしい。まぁ男子相手でも仲間だったら助けてくれるの分かってるんだけどね。
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