第40章 玉の試練
「………あ!!髑髏の右目に黄金を見た…」
「それよ!!これ見て!!ロビンがジャヤで手に入れた地図と、スカイピアの古い地図の比率をあわせたの。おおよそだけどね…海岸の家をくっつけると、ほらっ!!これが400年前のジャヤの姿っ!!!」
「うお!!!…………ドクロに見える!!!」
そうなのだ。ナミが合わせてくれた地図を見ると、確かにドクロの形になった。元々はじゃあドクロの形をしていたってわけなんだ。私達は驚きすぎてみんな無言で喜びを表してる。かくいう私もはーっ、という声しかでなくて。
「どう?」
「スゲェ!!」
「……じゃ、『髑髏の右目』ってのは…」
「この場所ね!ノーランドが言いたかったのは島の全形の事よ!!だけど今、島は半分しかないんだもの。この謎が解けるわけがなかった。」
「…そうか、そういう事だったのか…………」
「成程ね……!!」
「お宝〜〜〜!!!」
かつてジャヤの島に訪れた海賊がいたのだろうか。みんなきっとノーランドを大嘘つきと思っていたんだろう、でもこれでノーランドの潔白が証明された。本当に、正直者だったんだな。
「明日は真っ直ぐにこのポイントを目指せばいいのよ。その間船も放っとけないから、2チームに分かれて動きましょう!!間違いない!!この場所で莫大な黄金が私達を待ってる!!!!」
明日は見たこともない黄金郷が見れる。そう思うだけでワクワクしてくる。全部が金の黄金都市、是非とも写真に収めたい。適当にチームを組んで、私は脱出チームとなった。特にどっちでもよかったが、数が少ない方に入ることとなったのでそう決まったのだ。比較的安全な方だと思うので少し安心したのはここだけの話。
「ふ〜〜、食った食った〜。明日は黄金!!晴れるかな。」
「そりゃ雲の上だからな。」
「夜も更けたわ。用のない火は消さなくちゃ。敵に位置を知らせてしまうだけよ。」
そっか、確かにそうだわ。特になんにも考えてなかった。私達が焚いた火は大きな森を抜けてさらに上へと煙をたってしまっていた。今襲われたら大変だ。