第40章 玉の試練
「バカな事を…聞いたかウソップ、あんな事言ってらァ…火を消すってよ。」
「仕方ねェさ、そう言ってやるな。ロビンは今まで闇に生きてきた女…知らねェだけだ。」
「?………どういう事…?」
「キャンプファイアーするだろうがよォ普通!!!」
「キャンプの夜はたとえこの命尽き果てようともキャンプファイアーだけはしたいのが人道!!!」
「バカはあんたらだ。」
「ロビン、気にしないでね。」
なんか深刻そうに意味深に言うと思ったら、ただのワガママだった。キャンプファイアーね、楽しいのは知ってるけどこんな敵がどこにいるかも分からない森でやらなくても、とは思うよ
「いい加減にしなさいよ!!!この森がどれほど危険な場所かって事くらいわかってるでしょ!?神官もいる!!ゲリラもいる!!それ以前に夜の森はただそれだけで危ない場所なのよ!!猛獣だって化け者だっているかも知れない!!」
「化け物も〜〜〜!!?」
「オイ!!ルフィ!!!組み木はこんなもんか?」
「あんたらもやる気満々か!!!」
ナミのお小言を聞いている間、ゾロとサンジはキャンプファイアーに使う木を集めて組み立てていた。2人で協力して組み立てたのか…?何でこういう時だけ息が合うんだこの2人は。
「大丈夫さナミさん。むしろ猛獣は火が恐ェんだから。」
「後ろ後ろ!!!もうなんかいるわよ!!!!」
森の暗さで猛獣の目が白く光ってるように見えた。しかも何匹もいる、静かに後ずさる。出てきたのは…オオカミ?空オオカミとでもいうのだろうか。敵意はなく、むしろなんか友好的で特にルフィとは気があったみたいだ。
「ノッて来いノッて来い!!黄金前夜祭だ〜〜!!!」
「いただくぞお宝〜〜〜〜〜!!」
「黄金!!」
盛り上がりは終盤だ。私達はオオカミを加えてキャンプファイアーを楽しんでいる。みんな火の周りを回って笑顔が絶えない。こんな危険な森でこんなことしていいのか、なんて最初は思ったけどそんなの思えなくなるくらい楽しくなってしまって。