第40章 玉の試練
「やっぱりあった……副船長さん。これは塩の結晶よ。」
「え、塩!?凄い、こんなにキレイなんだ…」
「持っていきましょう。」
塩の結晶なんてこんな森にあるんだ。むしろ大自然だからこそできるものなのかもしれない。こんな大きな塩があったらサンジが喜びそうだ。ロビンは塩の結晶を持ち上げ、みんなの元へと戻っていく。サンジがもう何か料理を初めているのが見える。
「ただいま〜!!見て見てサンジ!!」
「ん?おお、おかえりなまえちゃん♡」
「わ♡ロビン、その青いの何!?宝石!!!」
キラキラしたものに抜け目のないナミが過剰な反応を見せた。一見本当に宝石のように見えるからね。
「……フフ、キレイでしょ?だけど違うわ。」
「へえ!!塩の結晶か、よく見つけたなロビンちゃん。」
さすがサンジである。宝石と見間違えた私達と違ってすぐに塩の結晶だと見抜いてしまった。コックだからこういうものには詳しいんだろうけど…こんなに大きいのは見たことないと思ったのに。
「湖岸にあったのよ。あれば便利かと思って…」
「そりゃもう♡サバイバルにあっちゃ命をつなぐ塩分さ!!」
メロメロになってるサンジを通り過ぎて、何やらメガネを掛けて作業してるナミに近づく。
「何してるの?」
「作戦よ!!私がやんないと誰もやんないんだから……」
見ると確かに細かくルートやら何やらを書いていた。作戦を決めたとしても、果たしてそのとおりに上手く行くのかなってところは置いておいた方がよさそう。
「…よし、できた!!じゃあみんな!明日どう行動すべきか!!作戦会議を始めるわよ!!」
各自何か作業をしていたが、みんな止めて火を真ん中に囲んで座った。サンジの特性シチューも出来上がったところだし、夜ご飯がてら話し合おうじゃないか。プラスαでサンジが作ってた海賊弁当も開けてリラックスモードに入る。
「んまいですね〜〜!!このシチューはまた。」
「おめェはさっき空サメ丸焼きで1匹食ってたろ。」
「まァあれはつなぎだな。」
夜ご飯のつなぎがあれって。量どのくらいあったと思ってるんだよ。私だったら1日分くらいの量はあったと思ったんだけど…