第40章 玉の試練
「……あ……あ、あの…ウソップごめんよ。おれ必死で戦ったんだけども……色んなトコ燃やされて、」
「お前、ケガは大丈夫なのか?」
「え!?う…うん。」
「燃えるヤリとはヤベェ野郎だな…!!燃やされたのがお前じゃなくてよかったよ!!だはは!!船の事は後で考えようぜ。」
ウソップはそう笑って言った。船のことを誰よりも大事にしてるのはみんな知ってたから、チョッパーも例外ではなく何言われるものかとビクビクしてた。でも船よりチョッパーの心配をしたのだ。こういうところが大好きなんだよな。
「おれはもっと頼れる男になるぞ!!!」
そんなウソップの態度にチョッパーも感動を覚えたらしい。俄然やる気を出していた。まぁあんな態度取られたら頼られる人になりたい、と思うだろうな。
「おいチョッパー!!“変なおっさん”どこだ!!重症なんだろ!?」
「そうなんだよ!!空の騎士が!!!」
チョッパーがいてよかったよ、もしかしたら致命傷でヤバイところだったのかもしれなかったから。ガン・フォールさんはチョッパーに治療され寝ていた。
「ただでくれた笛一コの為に…ここまで戦うのか……!!」
「空の騎士が来てくれなかったら、おれも船もダメだった。」
「色々聞きてェ事もあるが…目を覚ますまで待とう。おめェもありがとな。」
「ピエ〜〜。」
主人と息ぴったりで飛べるピエールも中々だと私は思うよ。相手も空を飛んでたみたいだから接戦になったんだろうな。
「船もこの状態。日も落ちてきてるし、エンジェル島へ帰るのは明日になりそうだな。」
「じゃあ、とりあえず森に下りてテントでもはらない?」
「そうだな、もしもの時はここよりいくらか戦い易いだろう。」
「うおーっ!!やったー!!!キャンプだ〜〜〜〜〜!!!宴だ〜〜!!!」
「えェ!?おいちょっと待てよ、ここは敵陣だぞ!!キャンプって…」