第40章 玉の試練
「ん!!?何か来る!!!」
「出た〜〜〜〜〜!!!!」
「…ゲリラっ!?」
飛び出してきたのは4人のゲリラ。白海で会ったゲリラと違うのは、あの妙な仮面を被ってないということだろうか。ゲリラもこの森にいるなんて…カラス丸を難なく飛び越えると、逆さになって持っていたバズーカを構えて、撃ってきた。
「にゃろう!!ゴムゴムの……!!!“風船”〜!!!」
ルフィが風船をしてバズーカの砲弾を跳ね返した。威力で森の一部が焼かれた。
「おいお前、何すんだァ!!!覚悟あんのかァ!!!」
「おいルフィ、あいつ“白海”で会った仮面のゲリラだ!!」
どうりで同じような武器を持ってると思った。同一人物だったとは…じゃあウェイバーでナミとここに来たとき後ろにいたゲリラもコイツだったってわけか。
「お前達だったのか…スカイピアで暴れてる“青海人”ってのは。命が惜しけりゃあすぐに“青海”へ引き返せ…妙な考えを起こしてこの島で何かしようというのなら…エネル同様に消すぞ。」
仮面の人が喋った…あの人、結構偉い人なのかな。エネルって言ってたよね。仲間連れて武器持ってるってことは、エネルを倒す為にここにいるってことだよね…
「何をコノヤロォ!!!かかって来い!!!」
「よせやめろ!!!何も言うな!!!」
「………!?“ゲリラ”と“神”は…別物なのか?」
「……最もお前達にこの島から出る実力があればの話だがな。」
そう言って去って行ったゲリラ達。よっぽど急いでるのか、私達が戦り合うに値しない相手だと思ったのか…何にせよ、サトリとの戦いに消耗して、体力は底を尽きかけているので助かった。
「何なんだあいつら………!!!」
「…わかった事は…“神・エネル”の敵で…おれ達にとっても敵だって事か。」
「チキショ〜、何なんだよこの島は……」
「…………先へ進むぞ…………」
とりあえずゲリラが現れたくらいで草原では何も起こらなかった。それからはずっと森の中で走ってるのみだ。