第40章 玉の試練
「“ウソップア〜〜アア〜〜〜〜ッ”!!!!」
「い………ビックリした…ウソップ!!」
「おお!!なまえ〜!!」
「なまえちゅあ〜ん!!ただいま〜!!」
ウソップの後ろには焦げだらけのルフィとサンジが。近くに神官の気配がしないことから、多分あの大爆発で神官を倒せたんじゃないか。さすがだ。3人共空を飛べないから、ウソップがウソップアーアアーを船に飛ばしたのか。なるほど、これで3人ともここに乗り込んでこれるってわけね。ん?でも待って…
「ねぇ、これって収縮機能なくない?」
「「「!!!」」」
やっぱりなかったみたい。おかげでウソップを信じて体につかまった2人はウソップと共に木という木にぶつかりまくって、船に着いた時には数え切れないほどのたんこぶを作ってた。
「バカだなぁ。」
「ド……ドンマイドンマイ。」
「テメェ、おぼへテロ…」
「……おれ、自分でのビたホーが…よがった。」
なにはともあれ、私以外無事じゃない見た目してるけど…無事に迷いの森を抜けられた。これでもう試練は終わっただろう。後はナミ達のいる生け贄の祭壇に向かうだけだ。
「……なー、暇だ。モノマネ大会しようぜ!」
「ねぇ、警戒心どこやったのよ。」
「なまえからな!!」
迷いの森を抜け、何事もなくミルキーロードを渡っていたら、ルフィがとうとうふざけだした。何事もないというのはルフィにとっては暇の何物でもないらしい。しかしそんな無茶振りは初めてである。
「おい、お前らの変な遊びになまえちゃんを巻き込むんじゃねェよ!!」
「じゃあローグタウンでゾロにお金を貸した時のナミのものマネ。」
「やるのか!?」
「あんた……約束の一つも…守れないの?」
「「「ぐっ!!!」」」
そのままそっくりと返したって言ってたゾロに利子3倍分の請求をしたナミの言葉である。もうほぼほぼ脅迫であるが、約束という言葉に弱いゾロが負けた時のやつだ。何故か3人共顔を歪めている。