第39章 神の島
「……ケホ、」
「どうなってんだこの『玉』はァ〜っ!!!」
3人を見ると、頭ボウボウで肌が黒く焦げていた。至近距離で爆発を受けた私もきっとこうなってるんだろう、とりあえずバックからハンカチを出して少量の水で濡らして顔を拭こうと用意してると…
「ほーーう、ほうほう!!何が出るかはお楽しみ、その雲の名は『びっくり雲』。」
私達以外の声が聞こえた。やっぱり敵いるんじゃないか!!濡らしたハンカチで顔をゴシゴシと慌てて拭いてから敵を探す。……いた。
「!!?誰だ!!!」
「ほっほほう!!へそ!!!よくぞ我が“玉の試練”を選んでくれた。ほっほほう!!」
玉の上に乗ってる羽の生えた丸いやつ。あまり強そうに見えないのは丸々と太ってるからだろうか。というか、あの玉上に乗れるんだ。
「お前が『玉の試練』か!!?『玉』か!!?」
「踊ってんじゃねェ!!てめェ何者だァ!!!」
「……何だ、案外マヌケそうな奴だな………」
「あれが神官か……!?」
思ってることは一緒だったらしい。あんな余裕そうにクルクルと踊られるとおちゃらけてるのか本当にバカなのか判断がつかなくなる。ついつい気を抜いてしまいそうになるからやめてほしい。
「おいダンゴ!!ナミさん達は無事なんだろうな!!?」
「………生け贄の事か?ならば知らねえ。あいつらは放っていても死ぬからな…運良く逃げ出せても、どの道死ぬからな………」
「んだとォ!!?」
どういうこと?生け贄って裁き受ける私達より安全なんじゃなかったんだっけ?でも麦わらの一味は運いいやつらの集まりみたいなもんだし、ゾロいるからそう簡単に死なないと思うんだけど…
「お前達はお前達の心配をしろ。一応言っておくが、おれに勝たなければ当然先に進めないからな。ほほう♪」
「き!!…きたルフィ!!やれ!!やっちまえ!!!」
「おっしゃれ!撃ち落としてやる!!!」
「ほう。のびるのか…!!」
「ゴムゴムの……え?“銃(ピストル)”…」
「アイイイイイイイイイイ!!!」
「「ルフィ!!?」」
え、というときにはもう遅かった。あっという間にルフィはカラス丸から飛ばされていた。ただ飛ばされたのならいいが、そうではなくて手のひらから衝撃波みたいなのを繰り出してルフィに攻撃をしたのだ。