第39章 神の島
「アホな事言ってんじゃねェよお前ら…そんなわけ……………」
洞窟から出た瞬間に道はなくなってて…周りにも下にもミルキーロードはないことを確認して上を向いた。もちろん現実逃避をする為だ。死んでもフラグ立たせたルフィは殺す。
「ハァ……ハァ…!!…ハァ!!!」
「た…助かった………!!」
結果、空島から落ちずに助かった。結構な高さから落ちたことは変わりないが、まだ森があることからまだここは空島だ。とりあえず私達全員無事です。
「本当に…1万m落下すんのかと……!!!」
「おめェが紛らわしい事言い出すからだろ!クソ野郎!!」
「うっはっはっはっはっは!!あ〜〜〜〜びびった!!死ぬかと思った〜」
死ぬかと思ったなんて笑える余裕もないし、ルフィを殺すとは言ってもすぐにサンジみたいに行動に移せない。私はウソップと背中合わせになり落ちてる時の恐怖を引きずってた。
「それにしても何だここは……」
「玉だな!!『玉』!!!」
まだビクビク言ってる体を起こして何とか周りを観察する。ルフィの言うとおり、玉がいっぱい飛んでる。その数は普通に走ってても絶対当たるであろう数だ。
「小さい“島雲”の『玉』だ…“雲の川(ミルキーロード)”が木の上を走ってる…」
「……これの何が試練なんだ……!?」
「……さァな。何もねェんならそれが一番だが、そうもいかねェだろ。」
あの時森にいた神官は4人。さっきの大仏みたいな石像にも4つの道があった。だからそれぞれ1つの試練につき1人の神官が立ちはだかるんじゃないかと思ってたんだけど…
「もしかして当たりなんじゃねェのか!?ここがっ!他の入口選んでたら今頃えらい目にあってたとかよ。」
「おお…おお…!!そうか…!!そうかも知れねェ。」
「な!?」
「バカ、油断するな。罪人相手に当たりなんて用意するか!!少しは考えろ。さっきみたいに何か仕掛けがあるかも知れねェ…気ィ抜くな…とにかく前へ進むぞ…」
私ももしかしたら当たりなんてあったらいいな、なんて思ったけどまぁそんなことあるわけないか。できるなら安全に生け贄の祭壇まで行きたいんだけどな…