第39章 神の島
「おいでも…完全に行き止まりだぞ!!!」
「いや…!!入口が4つある!!」
「まさかそれぞれ別の場所へつながってるんじゃねェか!?」
「『沼』の試練、『鉄』の試練、『紐』の試練、『玉』の試練…だって。」
「うはァ!!どこ入ってもいいのかな!!」
「おれ達とゲームでもしようってのか“神(ゴッド)”はよ…!!!」
選ばせてくれるだけ優しいのかそうじゃないのか…でも試練っていうんだからどれも平等に厳しいものが待ってるのかもしれない。特にあのパガヤさんが言ってた神官ってのに気をつけないと…
「どうする………!!?」
「よし!!『玉』行こう!!楽しそうじゃねェか?」
「試練だぞ、どれも楽しいもんか!!」
「おい待て、レディファーストで決めるのはなまえちゃんだ!!」
「おい、なまえも『玉』がいいよな!!」
え、何でそんな私にふるの。こういうのは私じゃなくて船長であるルフィが決めるもんなんじゃないの。私としてはどれも怖そうなんだけど…うーん、でもあえていうなら…
「…私も玉がいいかな……1番なんか、怖そうじゃないから。」
「じゃあ決まりだな…!!だが油断するな、ここは上空1万m神の島!!何が起きても不思議じゃねェんだ!!」
「行くぞ!!!おりゃ〜〜!!」
こんな簡単に試練を決めてもいいのだろうか、というところだけどまぁもういいか。すでに玉の試練って書かれてる洞窟に方向転換しちゃったし。洞窟の中は真っ暗で何も見えない。もしこの先で敵がいたとしてもせめて私達に見合った数がいい。
「おいおい、目を閉じるな運転手!」
「ああっ…開けても真っ暗だ…」
「あ…そうだ、こういうのもあるんじゃねェか?」
「ん!?何だよ。」
「入口が4つあったろ?どれかが当たりでどれかがハズレ!」
「え!?何だよそりゃ、今更言うなよ!!ハズレたらどうなるってんだ!?」
「……ハズレだったら…そうだな、空島から落ちるとか。」
「バカ言え、落ちてたまるか!!青海まで1万mだぞ!!?落下中に人生何回振り返るんだよ、落下にも程があるってもんだ!!」
ねぇもうやめない?こういうさ、みずからフラグをたてにいくの。こんなやりとりを今まで何回もしてきたけど、フラグ立てなかったことなかった気がするから。今度こそ冗談じゃ済まない。