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異世界人の冒険

第39章 神の島


ズン…!!

コケて顔面から雲にダイブする。下が地面じゃないだけに転けても痛くないのはありがたい。転けてすぐにバッ、と後ろを見ると……コニスがいたであろう場所から円形に大きな穴が空いていた。ゾッ……と背中から全身に冷たいものが走る。あの時は知らない人で、わけもわからないまま避けたから冷静でいられたけど今は…あそこにコニスとルフィがいたはずなのに。

「何だこりゃあ!!」

「何が起こった!!?」

「ルフィ!!?」

「コニスちゃ〜〜〜ん!!!おい!!!どこ行ったァ!!?」

「ルフィ!!?コニス!!!」

一瞬のことゆえ避けたはいいがあの時のナミの様にパニックになったウソップとサンジ。大きな穴がある、ということは最悪の事態を考えると穴の中にいるか……

「……わ、私……穴の中探してくる……!!」

「わっ!!バカ待てって!!!穴にいるって決まったわけじゃねェだろ!!」

「でも、2人が……っ!!!」

「2人共無事である!!」

穴にズリズリと近づく私をウソップが押さえる。でも、いるとしたらここの穴の中しかないわけで…ルフィなら絶対に生きてるはず。とウソップに言おうとしたら、誰かの声に止まる。上を見ると……鎧を着たガン・フォールさんがいた。

「ああっ!!!“変なおっさん”!!!」

「ウ〜〜〜厶、我輩“空の騎士”!!これはサービスだぞ。」

ペガサスっぽく変形した相棒のピエールの背中にいるのは…ルフィとコニスだ。ガン・フォールさんが2人を救ってくれたんだ。

「この娘は我輩に預けよ。みすみすエネルには狙わせはせぬ。おぬしらはこの国の本心を知った…“神(ゴッド)”の力もな。これよりいかに動く。」

ピエールの背中から突き落とされたルフィは、立ち上がってしっかりとガン・フォールさんに向き直る。そっか、青海人達は普通はこんな裏を知らないで終わるんだ…大変なことを聞いてしまったな。

「国はおれ達に関係ねェよ。“神の島”に仲間がいるんだ!!!」

「そうか…幸運あれ。」

ガン・フォールさんはそう言ってコニスを連れて去っていった。ルフィ達を助けてくれたお礼をいい忘れちゃった…ま、いいか。できるならパガヤさんも安全地帯に連れて行ってほしいな。お世話になったし、心配だから。
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