第6章 海賊狩りのゾロ
「ついた!!海軍基地の町!!」
「はい!!ついに!!」
私達が目指していたシェルズタウンにたどり着いた。無人島ではなくちゃんとした町なのでご飯とか食べられそう。実はちょっとお腹が空いてきちゃって。
「お前凄いなコビー、ちゃんと目的地についたよ!」
「当たり前ですよ!海に出るものの最低限の能力です!…というか、なまえさんは航海士とかじゃないんですか?」
「え?私?航海士じゃあないよ。地図は読めるけど、天候までは読めないし。」
「そうだぞ!なまえは副船長だ!」
「…ふ!?副船長!?」
なんだお前。全然見えないって顔しないでよ。気持ちは分かるけども。失礼な奴だなぁ。
「…じゃあせめて航海士を仲間にするとかしないと。ルフィさん達だって毎度漂流してちゃ海賊になんてなれませんよ。」
「ああそうする!飯食おう。」
駄目だ、全然話を聞いていない。はぁ、と息をつくとコビーと目があった。お互い何となしに笑う。そしてそのへんにあるレストランに入ったルフィを追うのだ。
「じゃ、この町でコビーとはお別れだな!海軍に入って立派な海兵になれよ!」
「はい…!ありがとうございます。ルフィさん達も立派な海賊になって下さい。いずれは敵同士ですけど。」
満腹満腹。ここのスパゲッティめっちゃ美味しかったな〜。てか、なんで私がお金を払わなくちゃいけないんだろうね。しかもコビーの分まで。3人分って結構あるのよ?知ってるルフィ。…実はエースやサボには悪いけど、あの火事のあと、森に散らばってた金銀財宝を拾ってたりしてたんだよねぇ。多分エース達の海賊貯金であろう。だいたい6000万ベリーくらいかな。
「そういや基地にいるのかな、あの…ゾロって奴。」
ガタン!!!!
店で食事をしていた町の人達がやや大げさにひっくり返した。な、なに?
「………ここではゾロの名は禁句のようですね」
「ふーん。」
「さっき貼り紙を見たんですけど、ここの基地にはモーガン大佐という人がいて…」
ガタガタァン!!!
「ええ??」
ちょっ、モーガン大佐も駄目なの?なんとなく店に居づらくなってしまったので、会計を済ませて出ていく。