第39章 神の島
「これも随分古いものですね………しかし島の外見は正しいようで…………ここが現在地です。“生け贄の祭壇”はそこから左上『北東』に位置しています。そこへ行き着く方法は一つだけ。この島から出るミルキーロードを通り、そのまま“貝船(ダイアル)”を使い、神官達のいる森を横切らなければなりません。」
「いやいやおっさん、そんなわざわざ島の真ん中通らなくても島の外側から船で回り込めばすむだろ。」
「いえ……付近に上陸する事はできても“祭壇”へ歩いて行き着く事はできません。この昔の地図と現在の“神の島(アッパーヤード)”の大きな違いは、島中にはりめぐるミルキーロード。」
「例の…“雲の川”か…」
ミルキーロードって確か加工した雲で作り出した雲の運河だったよね。そっか、昔はその技術はなかったんだね。空でも進化することはあるんだな。
「はい、大小含め数百本にも及ぶ“雲の川(ミルキーロード)”が流れていると聞きます。だからこそ始めから船で島へ入り、内部のミルキーロードを渡りきるしか方法はないのです。」
「成程ね…どこから上陸しようとも、すぐ川にはばまれちまうってわけか。」
「そうです。ちなみに川には人食いの魚が。」
うーん、面倒くさいことになってきた。というか、行ったこともないのにパガヤさん詳しいな。この島の人だからかな、それとも何か隠してるか…隠してたところでパガヤさん達を責めるなんて人はここにはいないんだけどね。
「至れり尽くせりだコリャ。とにかく仲間と船を返してほしけりゃ正面から入ってきやがれと…」
「それがおれ達への『試練』で、『天の裁き』か…!!」
「まァでもナミが言ってた『神官』ってのブッ飛ばしたらいいんだろ?」
「ちょっと怖いけど、こっちにはルフィとサンジがいるから心配ないね。」
「なはははははは…」
「そんな安易な………」
「いけません油断されては!!神官達4人の強さは、おそらくあなた方の想像を超えるものです。その上何より“神の島(アッパーヤード)”には“神(ゴッド)・エネル”がいらっしゃる。」
神様も分かってないな…生け贄にはゾロがいるし、戦力的にはキレイに2つに分かれてる。裁きではあるけど戦闘面にはなんら心配してない。不安や恐怖は残るけど。エネルという人がこの島の神と呼ばれる人なのか…人じゃないのかもしれないけど。
