第38章 スカイピア
「じゃあおれ達行くからお前ここで待ってろよ。」
「イ・ヤ・ッ!!追手が来るもの!!出るのよこの国から。」
「出るだと〜〜〜!!!アホ言え、お前は冒険と命とどっちが大事だァ!!!」
「命よ!!!その次はお金。」
冒険を選ぶのはルフィくらいじゃないだろうか。後は自分の強さに自信がある人達。ちなみに私も命の方が大事で、その次は多分仲間を選ぶだろう。まぁ帰るとしても…
「帰り方が分かんないんだよね。」
「そっか、そうだなおれ達この空島へ来る事に必死で下へ帰る事なんて全然考えてなかった。安全に帰れる道はあんのか!?おれ達“青海”へ帰れるのか!?」
そうだよね。最初の方はノックアップストリームで生きるか死ぬかの賭けに出てたから行けたらどう帰るかなんて考えたことない。まず行けること自体夢みたいな感じだったし。
「………今となってはもう…安全とは言えませんが…青海へ下る道はあります。その為には一度下層の“白海”へ下りて遥か東、“雲の果て(クラウド・エンド)”と呼ばれる場所へ行かなければなりません。」
「クラウド・エンド…!?」
「はい、ですけど…やっぱり逃げる事でさえお勧めはできません…空の海とはいえ広大ですし…」
「何だよどういう事だ!!?」
逃げる事はお勧めできない…か。やっぱり協力はできないってことだよね。もしくは犯罪者を見つけたら速やかに刑に処せるように何かしないといけないとか…
「あいつらからは逃げられないって言いたいんでしょ。でもそれを言うならこの国のどこにいても同じ事よ。とにかくここにいちゃ2人に迷惑もかけるし、居場所がバレてる!!船を出しましょう。コニス!おじさん!色々ありがとね。」
「あ!!そうだおっさん、さっきのメシ1品残らず全部持ってっていいか?」
「ええ、勿論どうぞ。」
「やったサンジ弁当箱!!!」
「抜け目ねェなァ。」
さっきってことは私達があの神の島に行ってる間に君達はサンジの美味しいご飯を食べてたってわけ?いや、辞めとこうキリがない。